テッセラクト、進化系プログレッシヴメタルが堂々日本初上陸

テッセラクトの最新アルバム『ポラリス』が9月16日に日本先行発売されることが発表された。初の日本国内盤の登場である。

◆テッセラクト画像

テッセラクトは、ポーキュパイン・トゥリーのスティーヴン・ウィルソン率いるkscopeがフィーチャーするUK次世代プログレッシヴメタルバンドで、本国イギリスはもちろんのこと耳の肥えたリスナーには高い評価を受けている注目のバンドだ。


2003年にミルトン・キーンズで、ギタリストのアクル・カーニーを中心に結成されたテッセラクトは、KOЯNやメシュガーなどに影響されたヘヴィなサウンドと卓越したテクニックに裏打ちされた複雑な曲構成、そして2010年のデビューEP『Concealing Fate』が6部構成の大曲というプログレッシヴなアプローチで、一躍シーンの注目を集めることとなった。

ファースト・アルバム『One』（2011）発表後、すぐに同作収録曲の別アレンジ・ヴァージョンを収録したEP『Perspective』を制作するなど、実験精神に富んだ音楽性はメタル／プログレッシヴの両サイドから高評価を得ており、2枚のアルバム『One』（2011）『Altered State』（2013）に続き制作されたのが本作『ポラリス』となる。

メシュガーやペリフェリーなどに代表される“ジェント”ムーヴメントのネクストジェネレーションとして期待されることも多い彼らだが、イギリスのバンドならではの憂いをたたえたメロディ、変則的なビート＆エレクトロニクスなど音楽性は決してひとつのスタイルにとらわれず、2本の7弦ギターによる重低音ヘヴィネス、そして理知的で複雑なプロダクションは、孤高の世界観を表現しているポイントだ。


『ポラリス』はハイレゾ/サラウンド音源を収録したDVD（オーディオのみ）付きの初回生産限定盤もリリースされる。kscopeのレーベルメイトであるアナセマが最新作『ディスタント・サテライツ』で同様のサラウンド音源付き限定盤をリリースして話題となったが、スタジオ録音でサラウンドミックスを製作するというサウンドへのこだわりも感じられる作品だ。

前作に伴うツアーでは本国イギリスやヨーロッパのみならず、アメリカやオーストラリアでもパフォーマンスを披露し、2014年にはイギリスで開催された＜ソニスフィア＞フェスティバルのメイン・ステージ出演を果たすなど、2015年UKロックシーンでのブレイクが期待されるバンドである。

Photo by Tom Barnes

【メンバー】
アクル・カーニー（ギター）
ジェイムズ・モンティース（ギター）
ジェイ・ポストーンズ（ドラムス）
ダニエル・トンプキンス（ヴォーカル）
アモス・ウィリアムス（ベース）


◆テッセラクト『ポラリス』オフィシャルページ