【インタビュー】安田レイ、ポケモン映画主題歌に「恩返しがしたいという気持ち」
■自然とスイッチが入るのは昔からなんです
■勝手に動き出すというか
──今年に入ってすでに2本のワンマンツアーを終えて、前向きに突き進んでいるところだと思うんですが、そのなかでも、ちょっと悩んでしまったり、葛藤するようなことっていうのはあるんですか?
安田:葛藤、ありますね(笑)。今年はライブをすることが増えた年で、そのなかでツアーを2本やらせてもらって、今度11月と12月にも3本目のツアーが決まったんですけど。環境だったり、お客さんだったりは日々変わっていくもので。ライブが終わった後に、「今日あの部分は、ああいうふうにやってたら、もっとお客さんが楽しめたんじゃないかな?」とか、そういうことはありますね。景色もお客さんも、見てくれるかたの年齢層もちがったりして。そのなかで、どうすればみんなが楽しんでくれるか?どうすればたくさんの人に安田レイの楽曲を届けられるか?っていうのは、常に頭にはありますね。
──そういった不安や課題をクリアしていくうえで、自分なりに練習というか、イメージトレーニングするようなこともありますか?
安田:ひとりでスタジオに入ってリハーサルをしてますね。その時は自分ひとりしかいないんですけど、とにかく想像力を生かして(笑)。たとえば、今このステージはちびっこちゃんたちがたくさん観ている、と自分のなかで決めてやってみたり。そういうイメトレっていうのは、日ごろからたくさんやってますね。想像力って大事だなって思いますね。
──誰か、ライブやパフォーマンスで面白いなっていうアーティストや、理想的だなと思う方はどんな人でしょう?
安田:すごく衝撃を受けたのは、安室奈美恵さんのライブですね。アルバムはずっと聴いていたんですけど、ライブには行ったことがなくて。昨年初めてライブを拝見してめちゃくちゃ衝撃を受けたんです。生のライブなのに、あまりにすごすぎてCGに見えてしまうくらい(笑)。ロボットなんじゃないかっていうほど、すべてが完璧で。世界観もそうですし、動きや表現のひとつひとつ、見せ方ひとつにしても、角度がすべて計算されているというか。MCがないのに、彼女のいろんな気持ちを感じ取れるし、いろんなメッセージを届けてもらえた。音楽の力のみでここまでできる人って、絶対にいないなって思ったんです。すごくリスペクトしていますね。
──今、そんなふうにいろんなステージを観たり、自分の想像力を活かして表現を磨いていく中で、安田レイさんなりの方法が自覚できたことはありますか。
安田:うーん、なんでしょうか(笑)。自分らしさ……自分らしさって難しいですよね。結構、安田レイの楽曲は、曲によってキャラクターが幅広くあるので、そういう面では各曲で表情だったり、動きだったり声っていうのを、自然と変えていたりするんです。主人公になりきって歌うっていうのは、レコーディングもそうだし、ライブでも意識してやっていることですね。
──たしかに。カップリング曲の「my glory day」のクールさは、「Tweedia」とは全然違いますしね。この抑えたボーカルがまたいいじゃないですか。
安田:ありがとうございます。結構そういった“声”っていうのは、自然と体が動いてくれるというか。この曲だからこうしようって、深く考えるよりも自然と出てきたものに従うってことが多いんです。この曲はサウンド的にも、爽やかではあるんですけど、クールな要素が入っているので。声も、「Tweedia」とは違っているんじゃなかなと思います。自然とスイッチが入るのは、昔からなんです。この曲はこういうキャラクターかなって、勝手に動き出すというか。
──この曲でも、“どんな時も味方になるから前向きに進んでいこう”と歌われますね。誰かの支えになるような優しさや強さを感じますが、主人公は強い女性像という感じですか?
安田:そうですね。女性らしくかっこよく生きてる、そんなキャラクターだと思いますね。「Tweedia」もそうなんですけど、“繋がり”というものは3曲ともリンクしているメッセージなんです。この曲も、未来に向かっている私自身への言葉でもあり、みんなで一緒に頑張ろうよっていうメッセージソングでもありますね。夢をいっぱい叶えていこうよっていう曲なんです。
──そしてもう1曲の「sweet home」は、切ないメロディが光るモダンなR&B。これもまたいいですね。
安田:それぞれの居場所というか実家や自分の住んでいるおうちは“sweet home”ですよね。でも。支えてくれる仲間や友だちがいる場所、学校やバイト先も“sweet home”だと思うんですね。みなさんそれぞれにそういう場所があると思うんです。形はみんな違ってくると思うんですけどね。なので、ぜひ自分にとっての特別な場所とかを思い浮かべて聴いていただきたいですし、その時に支えてくれた人と、また、会おうって思ってくれたらいいですよね。
──先ほどお話にも出たように、11月にはワンマンツアーが決定しました。2015年3本目のツアーですが、どんなライブにしたいですか? ワンマンではたくさんの衣装も楽しみだったりするんですけど、そういった演出面も、安田さん自身がたくさんアイデアを出しているんですか?
安田:そうですね。ライブは衣装チェンジが多いので、洋服が好きな女の子も楽しんでいただけると思うんです。ファッションショーのように、楽しい、わくわくした気持ちで、次は何が出るんだろう?って観られるライブになってます。私はファッションも大好きなので、衣装を考えるのはすごく好きなんですよ。安田レイってこういう人なんだよとか、こういうものが好きで、こういうものにインスピレーションを受けているっていうのが、洋服だったら一目でわかるじゃないですか。そういうところでも、安田レイを発信していけたらと思うんです。次のツアーはまだ先ではあるんですけど、妄想ははじまってますね(笑)。まだまだ自分の中でだけですけど、衣装だったり、ステージの演出だったりを考えていて、今から楽しみなんです。
取材・文◎吉羽さおり
■6thシングル「Tweedia」
【期間生産限定盤(CD+DVD)】SECL-1730~1731 ¥1,700(税込)
・DVD収録内容:「Tweedia」Video Clip
・期間生産限定盤初回プレス限定特典:スペシャルメガシンカトレッタ「いろちがいの黒いレックウザ」
【通常盤(CDのみ)】SECL-1729 ¥1,260(税込)
・通常盤初回プレス限定特典:サイン入りポスタープレゼント応募ハガキ封入
<期間生産限定盤/通常盤収録内容共通>
1.Tweedia
2. my glory day
3. sweet home
<7月18日(土)公開ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」主題歌>
●ポケモン映画公式サイト http://www.pokemon-movie.jp/
■<安田レイ TOUR 2015 “WILL” ~Tweedia~>
11/23(月・祝) 名古屋 CLUB QUATTRO 16:30/17:00
11/29(日) 福岡 ROOMS 16:30/17:00
12/13(日) 東京ラフォーレミュージアム原宿 17:00/17:30
http://t.a-ticket.jp/yasdr153-ohp
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