【インタビュー】安田レイ、ポケモン映画主題歌に「恩返しがしたいという気持ち」

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安田レイが7月15日、『ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ』主題歌にして自身6thシングルとなる「Tweedia」をリリースする。“トゥイーディア”というタイトルは花の名称であり、“信じあう心、幸福な愛”という花言葉を持つ。楽曲サウンドプロデュースはこれまで通りagehaspringsを率いる玉井健二が手がけたものだ。

◆「Tweedia」ミュージックビデオ(Short ver.)

安田曰く、「ポケモンは小さい頃、毎週弟とTV放送を楽しみにしていた」という。そして“トゥイーディア”というテーマのもと制作された楽曲は温かく壮大な世界観を築き上げ、伸びやかで切ない安田レイの歌声が過去に類をみない“バトル”や“出会いと別れ”を描く2015年のポケモン映画に必要不可欠な要素になっている。“仲間”や“キズナ”を描いたポケモン映画ストーリーに自身が重ねた想いは「いつも支えてくれている人のこと」だった。2015年3度目となるツアー開催も決定、シンガーとして着実な歩みを進める安田レイの現在について訊いた。

   ◆   ◆   ◆

■誰しも同じだと思うんです
■ひとりでいる人もひとりで生きていける人もいない

──6枚目のシングル「Tweedia」は、ダンス・ミュージックのノリがありながらも、エモーショナルな歌ものとしても成立している曲ですね。今回はポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔人 フーパ」の主題歌でもあります。

安田:そうなんです。私、ポケモン世代で、今まで映画やアニメをたくさん観てきたので。この「Tweedia」をいただいたときに、すぐに絵が浮かびましたね。主人公サトシとピカチュウが、光に向かって歩いている後ろ姿が浮かんできて。ポケモンにぴったりの1曲だなと思いました。

──作品への思い入れも強いようですが、今回この「Tweedia」の歌に込めた思いとは。

安田:感謝の気持ちが大きなテーマになっていて。私には、いつも応援してくれているファンのみなさんやスタッフさんだったり、感謝をする人が周りにいっぱいるんです。あとはこのポケモンに対しての恩返しというのも、自分の中の大きなテーマとしてもありました。小さなころから、いろんなことをポケモンを通して学んできたので。そのポケモンの主題歌に起用されることは、自分にとってとても大きなことだったんです。そういった感謝の気持ちは、自然にあふれ出てきたなって感じます。

──本当に、小さなころからよく見ていたアニメだったんですね。

安田:幼稚園くらいからずっと見ていましたね。自分もそうですし、周りの友だちもポケモンは大好きだったから、学校でポケモンの話で盛り上がったり。ゲームもいろいろあったり、ぬいぐるみとかも集めていたりして。家にはいっぱいポケモンのグッズがあります(笑)。なかでも、ポケモンのタオルがあるんですけど、これが幼稚園のころから未だに使っていて(笑)。愛着わきすぎて、捨てられないんですよね(笑)。長いこと使っているので、プリントも何のキャラクターが描かれてるのかわからないくらいになってるんですけど、大切に使ってます。

──ほんと好きなんですね(笑)。

安田:今でもたまに、当時の作品を観たくなることがあるんです。大人になって見返してみると新たな発見があるんですよね。小さい頃ってどうしても「ポケモンかわいいな」とか、戦っているのを「がんばれ、がんばれ」って観ていることが多いと思うんですけど。大人になって観ると深いメッセージが隠されているのもわかって。今、改めて観返してみても面白いなと思って、楽しんでますね。

──感慨深いですね。この歌では、感謝の気持ちはもちろん、たくさんの人に支えられながらも自分を変えていったり、強く立ち上がっていく歌ですが、内面的なところで自分とシンクロすることはありましたか?

安田:私は“安田レイ”としてソロ活動をしていて、ステージの上では私ひとりしか見えてないと思うんですけど。実は私の周りには本当にたくさんの支えがあって、スタッフさんやファンのみなさん、私の家族や友達もそうで、みんなの存在があるからこそ今の安田レイがいるので。それってきっと、誰しも同じだと思うんです。ひとりでいる人も、ひとりで生きていける人もいないと思うんです。そういうところで今回は、いつも優しくしてくれるみんなや、愛をもって厳しく叱ってくれる人の表情や笑顔を思い浮かべながら歌いました。

──ボーカルの表現については、プロデューサーの玉井健二さんと具体的なやりとりはあったんですか?

安田:「芯がありながらも優しさが見え隠れする感じで歌いたいよね」って話をしたんです。最初はどうしても、その恩返ししたいっていう気持ちが強かったから、感情的になりすぎてしまって、強く、とがってしまっていると言われて。優しさを残しつつ、伝えたい気持ちや強さも残しながらというのは、意識しました。強さとやわらかさ、その両方が同時に存在しなければいけなかったので、難しかったですね。

──サウンド面でもシンプルなAメロBメロから、サビでぐっと華やかでスケール感あふれるものになっていって、ストーリーが浮かんできますね。歌っていて、とくにぐっと突き刺さったフレーズはありますか。

安田:冒頭の、“ありがとう、隣にいてくれて それだけで輝くよ”っていう部分はすごくストレートな気持ちだなと思いますね。家族やスタッフさんはそばにいるだけで安心するし、ちょっとした自分の変化にも気づいてくれて。笑顔だけど、実は悩んでいたりするときも、身近な人だとちょっとした変化に気づいてくれる。そばにいるだけで、すごく救われるし、すごく強くなれるし。そういった存在ってすごく大切だなって思いますね。

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