トム・ペティ、サム・スミスとの曲類似問題を語る
サム・スミスの「Stay With Me」がトム・ペティの「I Won't Back Down」(1989年)に似ていると指摘され、サム側はそれを認め、ペティと共作者のジェフ・リンへ印税を支払うことに同意した。
◆サム・スミス画像
この件に対し、トム・ペティは「曲が似るのはよくある」とし、サムを責めるつもりはないとの声明を発表した。
「サム・スミスのことだが、俺はサムに対して悪い感情を持ったことはないと言わせてくれ。曲作りをしてきて、こういうことが起こり得るのはわかっている。たいてい、スタジオから出す前に気が付くが、今回はすり抜けてしまった。サム側の人達は、俺らの置かれた状況にとても理解があり、すぐに話がついた。訴訟なんて言葉は出なかったし、俺の意図するところでもなかった。このことについては、もう終わりと言っておく」
「サムは正しいことをしたし、俺はもういいと思った。音楽的なアクシデントに過ぎない」「サムのこれからの成功を祈る。みんなに平和と愛を」
サム・スミスのスポークスマンは、「I Won't Back Down」のパブリッシャーから類似点を指摘され、「「Stay With Me」の作者(スミス、ジェイムス・ネピア、ウィリアム・フィリップス)はそれまで「I Won't Back Down」をよく知らなかったが、聴いてみたところ似ていると認識した。似たのは全くの偶然だったが、関係者は直ちに円満解決に至った」と説明している。
「Stay With Me」は作者にペティとリンの名前が加えられ、彼らは印税の12.5%を受け取ることになった。
Ako Suzuki