FOOLAが初のフルアルバムで、オルタナ、グランジ、90年代を再構築

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元COLD KITCHENのメンバーを中心に結成されたロックバンドFOOLA(フーラ)が、12月3日に初のフルアルバム『落陽』をタワーレコード限定でリリースした。

◆FOOLA 画像&アルバム『落陽』ジャケット画像

FOOLAは、元COLD KITCHENのボーカル&ギター山下マサキとドラム横堀ユウコを中心に、2011年9月に結成されたバンドだ。2013年9月にベース&コーラスとして白石アユミが加入をしたことを機に、大きく変化したという。それまでバンドの枕詞であった“元COLD KITCHEN”という枠を飛び越え、その音色は北欧のダークな響きからUK色を強めたポップな楽曲まで、さまざまな表情を見せるようになった。

今回のアルバムリリースに寄せて、山下マサキはこのように語っている。

「今FOOLAに出来る全てをこのアルバムに詰め込んだ。こんなに沢山の曲数を一枚のディスクに入れたのは初めて。でも録り終わった今も尚、新しい曲が次々と思い浮かんでくる。未来を感じることができる作品ができた。」──山下マサキ

  ◆  ◆  ◆

このアルバムは、ソニック・ユース、ニルヴァーナといった、オルタナティブ、グランジ、ノイズロックが一番新しい音楽として全盛を迎えていた90年代の音楽を再構築し、2014年の音楽シーンに再び投下した意欲作だ。つまり、非常にヒリヒリとした音楽。だが現在、邦楽シーンのロックと言えば、機能的なダンスロック、キャッチーなリフが飛び交う日本語ロック、もしくは、シティポップを表現するインディーバンドを思い浮かべるリスナーも多いだろう。だから、YouTubeで『落陽』のダイジェストを初めて聴くと、時代と逆行しているように思える。だが、たとえばニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」の有無を言わせずに心臓の中心に突き刺さるグランジサウンドを耳にすれば、きっと誰もが何かを思い、その音に宿る怒りや儚さは自分にとっても身に覚えがあるはずなのだ。この『落陽』は、そんなサウンドにまだ出会ったことのないリスナーに特に聴いてもらいたい。歌のメロディがそうだが、ポップな要素も存分にあるので入りやすいはずだ。もちろん、音楽的嗜好としてこの辺りがヒットするリスナーにも、このアルバムを機にFOOLAと出会って欲しい。

なお、本作は初回特典として、オンラインを除くタワーレコード全店舗にて『落陽』のジャケットのアートワークを使用したオリジナルのお面が付属。裏面にはアルバム未収録曲「QUIET ROOM」のダウンロードURL&パスワードが記載されている。さらに、リリースを記念して12月16日(火)に新宿にオープンしたばかりのミュージックバー、「ロックンロール以外は全部嘘」にて購入者限定フリーライブの開催も決定。入場には限定店舗においてのみ封入されている招待券が必要となる。

ちなみに、「ロックンロール以外は全部嘘」には、山下マサキによるデザインの看板が使用されている。リードトラック「手の鳴る方へ」のミュージックビデオやアルバムのアートワークにおいても山下はディレクターを務めるなど多才ぶりを発揮。すべてをアートとして取り組み、FOOLAは独自の世界を展開する。


『落陽』

2014年12月3日発売(TOWER RECORDS限定)
FRFR-002 ¥2000(税抜)
レーベル:FURA FURA RECORDS/"T"RUST OVER 30 recordings
1.GOTHAM
2.SUNSET
3.BREATHLESS
4.最上階のダイバー
5.ブラックノイズ
6.散る
7.SPARKLE
8.RAIN DOWN
9.ファッションロッカー・シンドローム
10.ヴァニラ
11.トランジスタの幻想
12.手の鳴る方へ

※12月16日(火)開催の購入者限定フリーライブ(開催場所:新宿・ロックンロール以外は全部嘘)招待券封入店舗
タワーレコード新宿店、渋谷店、池袋店、秋葉原店、吉祥寺店、横浜ビブレ店、タワーミニ西武船橋店
(フリーライブは予約申し込み先着順でのご招待となり、定員に達し次第終了となります。予約方法につきましては、後日詳細をFOOLA オフィシャルサイト上にて発表します。入場時に別途ドリンク代がかかります)

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