【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.1「マイケル・モンロー ヘルシンキ公演」
新しくコラムを書くことになりましたフィンランド在住のフィンロック大好きなHiroです。タイトルに「もいもい」とありますが「もい」というのはフィンランド語で英語の挨拶「Hi」に当たる言葉。こちらから「もい」と挨拶すると相手からも「もい」と返ってきます。そこでタイトルをお互いに挨拶しあってる感じで「もいもい」にしました。他にも挨拶の仕方はありますが「もい」という響きがかわいいので「もい」採用!ただ「もいもい」と2つ続けてしまうと「バイバイ」の意味もあるのでフィンランドで実用する場合はお気をつけください。
◆マイケル・モンロー画像
さてフィンランドといえばまず何が思い浮かぶでしょうか?サンタさん?ムーミン?オーロラ?サウナ?マリメッコ?アラビア?イッタラ?(これずっと気になってたんですがフィンランド語読みはイッタラでなくてイーッタラと伸ばします。フィンランドに来られた時は現地風にイーッタラで。)
そんな中、昔からの洋楽ロックファンにはフィンランドと聞けばハノイ・ロックスが思い浮かぶ方も多いのでは。
ハノイ・ロックスは1980年代前半日本でも人気のロックバンドでしたが、1984年12月ドラマーのラズルがモトリー・クルーのヴィンス・ニール運転の車に乗車中、事故に遭い死亡。翌年の1985年にバンドは一度解散したものの、2001年に復活。その後3枚のスタジオアルバムを発売後2008年10月21日に2度目の解散を発表。2009年3月日本でのフェアウェル・ツアー、4月にヘルシンキのTavastiaでフェアウェルライブを行い惜しまれながら解散してしまいました。
2010年ボーカルのマイケル・モンローはセルフネームのバンド「マイケル・モンロー」を結成、活動をはじめ2枚のスタジオアルバムを発売しています。マイケルは2011年にスタートしたフィンランドのシンガーのオーディション番組「The Voice Of Finland」の審査員コーチを務めるなどし、TV番組にレギュラー出演でお茶の間でもおなじみになり、近年は普段ロックなどきかない層にもハノイ・ロックス時代よりも、より知られるようになり人気がさらに上昇した感があります。
前置きが長くなっちゃいましたが、そのマイケル・モンローのライブがハノイ・ロックスがフィンランドでフェアウェルライブを行った会場でもあるヘルシンキのTavastiaであったので行ってきました。
フィンランドのライブ会場はバーに併設されたものが多く、お酒類の飲める年齢が18歳以上のため、ライブ会場にも入場の年齢制限がある場合が多く、Tavastiaも普段は18歳以上ですが、日中ライブがある場合はバーを閉めて年齢制限ない場合もあります。
マイケル・モンローはTavastiaではよく2回公演を行っていてこの日も16時から年齢制限なし、21時から18歳以上ライブと1日2回公演でした。お昼の部は今までいったことなかったのですが、今回は両方参戦してきました。
12時ごろヘルシンキについて会場近くを通ってみると…おぉ、いるいる。すでに入り口前で待ってるファンがいました。18歳未満のファンにとってはこの年齢制限なしのライブは貴重なので皆さん気合が入ってます。フィンランドのスタンディングの会場は番号などないのでとにかく早く入った者勝ち。
お昼の部は開場時間を20分ほど過ぎていってみると外にはまだ列が。中にはいってみると小学生ぐらいの子供もちょこちょこ見かけました。親が好きで子供を連れてきたのか、子供がファンで親がついてきたのかはわかりませんが、観客の年齢層は幅広く子供は肩車してもらってる子もいたり。
夜の部は開場45分ほど前から並び、中のドアが開いたらダッシュで2列目確保!ステージに置かれたマイクスタンドには白地に黒い星がプリントされたストールがかけられていて、登場したマイケルの衣装にも星!やっぱりロックスターには星がぴったり。彼がフィンランドのジュエリーメーカー・カレヴァラジュエリーとコラボで発売したアクセサリーも「A Star All Heart」という名称で星がアレンジされてます。
ライブの方はお昼も夜も「'78」でスタート。マイケルはステージに登場したとたん元気に飛び跳ね、52歳であのエネルギーはとにかくすごい!しかも1日2回公演。
マイケル・モンローバンドの曲を中心に彼が1993年に結成したDemolition 23からの曲、もちろんハノイ・ロックスの曲も忘れていません。会場がものすごい熱狂に包まれるのが「Up Around the Bend」と彼のソロアルバムに収録されている「Dead、 Jail or Rock 'n' Roll」。いやもうこれはかっこいいとしかいいようがありません。
マイケルはサクソフォンやハーモニカも演奏し、とにかくステージいっぱい飛び跳ねたり足180度開脚、合間に座り込んだり寝転んだりしたかと思えばドラムセットからジャンプ!室内ステージでは登る鉄筋の柱がないため、ステージから飛び降り2階席に上がる階段の手すりをよじ登ったりとにかくじっとしてない。
日本から駆けつけたファンから差し出されたハッピを「アリガトウ」と日本語で挨拶しその場ですぐにきて歌ったりとファンサービスもばっちり。
アンコール最後はハノイ・ロックスの「Malibu Beach Nightmare」でシメ。ステージのマイケルはもちろん汗びっしょりで汗が飛び散ってましたが、観てる私も汗びっしょり。かっこよくてとにかくものすごく楽しかった!そんなライブでした。いやーもうあのエネルギーのかけらでもよいから分けてもらいたいな。
文:Hiro
写真:Hiromi Usenius
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