鈴木博文、『後がない。』
鈴木博文の6年ぶりのとなるニューアルバムが11月26日に登場する。タイトルは『後がない。』だ。
◆鈴木博文画像
ムーンライダーズとしての活動はもとより、ソロ活動も精力的に行い、さらにユニット活動として、The Suzuki(+鈴木慶一)、Mio Fou(+美尾洋乃)、政風会(+直枝政広)といった多角的な活動を見せながらも、石川秀美・堀ちえみなどの80'sアイドルから、あがた森魚・栗コーダーカルテットなど個性派アーティストまで幅広い作詞提供、CM・映画・舞台などへも作詞・楽曲提供を行っている鈴木博文だが、自身のソロとしてはいつの間にか6年ものブランクが空いてしまっていたようだ。
ファンにとってまさに待望となる新作の登場だが、『後がない。』というタイトルには、言わば焦りのような心模様も見え隠れする。そこにはどのようなサウンドが収められているのだろうか。
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前作「凹凸」からもう6年も経ってしまった。何気なく人前で音楽をしてきて41年目、マイペースなどという罠にはまらないように生き急がなければならない。「後がない。」のです。焦燥も喧騒も、覚醒も昏迷も、温和も粗暴も何から何まで音に詰め込みたかった。そうしないといられない気持ちは正に「後がない。」というタイトルになってしまった。
このアルバムにはゴンドウトモヒコ、三浦千明という現代音楽を熟知した二人の管楽器奏者、いつも確実なアルペジオを爪弾く青木孝明、繊細なタッチのピアニストEKKO など少人数ではあるけれど優秀な音楽家に参加してもらった。そして最後にボーナストラックとしてあがた森魚さんと共作し、会話のように歌う曲を静かに置いた。どこからか波の音が小さく聞こえてきそうなその曲は41年前にすっと引き戻してくれるようだ。「後がない。」と言っておきながら実は時間は自分の手でどうにでもできるのかもしれない。
メトロトロンレコード 鈴木博文
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なお、バンドの結成から35周年となる2011年11月11日に無期限活動休止を発表したムーンライダーズだが、12月17日には一夜限りの復活ライブが開催される。この日は63歳という若さで逝去したかしぶち哲郎一周忌にあたる。今後の復活については語られておらず、メンバーにとってもファンにとっても貴重な夜になることは間違いない。同日12月17日にはかしぶち哲郎トリビュートアルバム『a tribute to Tetsuroh Kashibuchi ~ハバロフスクを訪ねて』が発売となる。
鈴木博文『後がない。』
11月26日発売
noteron-1006 2.778円+税
全12曲(曲目未定)
<moonriders LIVE 2014 Ciao Mr.Kashibuchi>
2014年12月17日(水)
@日本青年館
18:30open 19:00start
チケット指定¥8,800円(税込)
http://eplus.jp/moonriders-hp/
◆鈴木博文オフィシャルサイト
◆ムーンライダーズ・オフィシャルサイト