ソウル・レジェンド、ボビー・ウーマック、死去
金曜日(6月27日)、ソウル・シンガーのボビー・ウーマックが亡くなった。70歳だった。死因は明らかにされていないが、癌や糖尿病、アルツハイマー病を患っていたといわれている。
◆ボビー・ウーマック画像
ボビー・ウーマックは1944年に米オハイオ州クリーブランドで誕生。兄弟と共にゴスペル・グループで歌い始め、サム・クックが設立したSAR Recordsと契約し The Valentinosとしてアルバムをリリース。「Lookin’ For A Love」やザ・ローリング・ストーンズもカバーした「It's All Over Now」などがヒットした。
サム・クックの死後グループは解散し、ボビー・ウーマックはソロ活動をスタート。自身のアルバムをリリースし「That's The Way I Feel About Cha」「Woman's Gotta Have It」「Across 110th Street」などのヒット曲が誕生したほか、ジョージ・ベンソンに曲を提供したり、アレサ・フランクリンやスライ&ザ・ファミリー・ストーン、ジャニス・ジョップリンのアルバムに参加した。その後もシンガー・ソングライター、ギタリスト、プロデューサーとして活躍し、2009年にロックの殿堂入りを果たしている。近年ではデーモン・アルバーンとのコラボにより若い世代のファンも増えていた。
ソウル・レジェンドの突然の死に、ロニー・ウッド、デーモン・アルバーン、パブリック・エナミーのチャックD、デ・ラ・ソウルら多くのミュージシャンから追悼の言葉が寄せられている。
ボビー・ウーマックは先日、<Bonnaroo Music And Arts Festival>へ出演したばかり。7月もヨーロッパ各地で開催されるフェスティバルでパフォーマンス予定だった。
合掌。
Ako Suzuki, London