【インタビュー】Chicago Poodle、2014年第1弾シングルで人生を唄う「キャッチーで軽やかな8ビートは僕らにありそうでなかった」

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■ベースソロを入れてほしいっていう花沢の要望があって──辻本健司

──3人で曲を完成形に持っていく上で印象深かったエピソードがあったら教えてください。

花沢:この曲はストリングスやオルガン、ギターも入ってるんですけど、“華やかにしたいね”っていうのは3人、一致したとところだったのでゴージャスなアレンジになってますね。

山口:転調の仕方にも花沢はこだわってましたね。自然な流れだけど、ドキドキ感もあるような展開にして。

辻本:メロディが軽やかでピアノも爽やか、ストリングスもドラマティックなので、あえてドラムやベースはシンプルにボトムに徹してますね。

──あと、毎回、Chicago Poodleの曲はミュージックビデオが楽しみですが、「タカラモノ」に続いて今回の映像は?

花沢:撮影はこれから(取材時)なんですけど、人生ゲームに見立てた映像になりそうですね。

山口:カップルが主人公で……。

辻本:人生ゲームと同じようにルーレットをまわしたら、コンサートを2人で見に行くっていうコマに止まって、僕らが演奏するシーンが出てきたり。あと、人生ゲームって車に乗って進んでいくじゃないですか? 車に乗っている役を花沢がやるかもしれない(笑)。初回盤にはミュージックビデオやメイキングも収録されるので楽しみにしていてほしいですね。

──了解です。カップリングに収録されている「Endless Journey」はロックテイストの強い曲ですね。花沢さんもシャウト気味で歌っているし、マイナーなメロディも耳に残る。この曲はどんなポジションなんでしょうか?

花沢:「Endless Journey」は“メガネのタナカ”さんからオファーをいただいて書いた曲なんですけど、過去のChicago Poodleの曲を聴いてくださった中、ロック色が強い曲を作ってほしいというリクエストがあったんです。ヴォーカルは「シナリオのないライフ」とは違ってシャウトというか、吠えるような歌い方をしてますね。あとはホーンセクションを入れたかったのでトランペットのフレーズとか、ちょっと和なテイストを意識しています。

──ライヴで歌っているときに近い感覚の歌い方?

花沢:そうですね。会場が温まったときに、この曲を演奏したら盛り上がるんじゃないかなってイメージしながらレコーディングしました。

──この曲の歌詞のテーマも人生なんですね。

山口:そうなんですよ。偶然にも。“人生まだまだ、これから”というテーマをいただいていたので、“終りなき旅”っていう言葉が思い浮かんだ。メロディも力強いので、目の前の扉を開けて自分で切り開いていくしかないっていう。

──ライヴで早く聴きたい曲調ですね。みなさんがこの曲を演奏するときのポイントは?

花沢:ピアノは8分でカンカンカンって叩いているところは忠実に再現したいですね。あと、ギターやベースの弦楽器が重要な役割を担っている曲でもあると思います。できれば、ライヴでは生のトランペットを入れたいですね。

山口:ドラムは全体を押し上げていくことがいちばん重要だと思って叩きましたね。サビでスネアが頭打ちで入る部分は、昔のロックに多い手法ですけど、あえて、それを今風にやってみたらいいんじゃないかって。ドラムとベースとの絡みもぜひ聴いてほしいですね。

──ベース、フューチャリングされてますもんね。

辻本:間奏ではそうですね。ベースソロを入れてほしいっていう花沢の要望があって。

花沢:ライヴで前に出てソロを弾く絵が浮かんだんですよ。

辻本:まぁ、出ていかないですけどね(笑)。

──(笑)いやー、前に出ていってくださいよ。

辻本:フレーズも渋いんで。

花沢:じゃあ、ピンスポが当たるような感じで。

辻本:それでいきます(笑)。

──こういうロックな曲でもメロディがしっかりしているのがChicago Poodleのブレないところだなと思うんですよ。

花沢:ありがとうございます。サビのメロディにしても、出だしだけインパクトがあるんじゃなくて、着地点までちゃんと起承転結を作れないかなって、いつも考えているので。

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