【インタビュー】BREAKERZのDAIGO、2ndソロシングル「BUTTERFLY/いま逢いたくて…」完成。「たぶん日本では相当な蝶ソングになったんじゃないかな」
DAIGOが12月4日、2ndソロシングル「BUTTERFLY/いま逢いたくて…」をリリースする。初回限定盤および通常盤に収録された全3曲は、どれも4つ打ちのリズムが強調されたポップソング。しかし、エレクトロダンスロックの躍動感を全面に押し出した「BUTTERFLY」、聴かせるウインターバラード「いま逢いたくて…」、完全打ち込みで構築された「ROCK THE PLANET -2013 HYPER CLUB MIX-」と、タイプの異なる3曲がDAIGOの音楽性の豊富さを物語る。また、「BUTTERFLY」ミュージックビデオではダンスを披露したほか、オートチューンを導入するなど、そこかしこに散りばめられた新たな挑戦が、彼の新境地を感じさせる仕上がりだ。同曲を初披露した<HALLOWEEN PARTY 2013>の後日、「HYDEさんが口ずさんでくれたり、番組の収録のときにJUJUさんがCD買いますと言ってくれたり」と、アーティストからの反応も上々だという。サウンド面でもビジュアル面でもソロアーティストDAIGOならではのアプローチを満載したシングルについて、じっくりとたっぷりと話を聞いた。
◆「BUTTERFLY」ミュージックビデオ(web size version)
■歩くのも大事だけど、羽根があったらもっといろんな景色が見れるし
■いろんな冒険ができるじゃないですか
──つい先ほど「BUTTERFLY」「いま逢いたくて…」のミュージックビデオをフルで観させていただきましたが、今回もまたかなり気合いが入ってますね。特に「BUTTERFLY」はもう、さらに突き抜けたなっていう。
DAIGO:たしかに今回はいろんな意味で“超”越した作品になった感じがしてますね、“蝶”だけに(笑)。
──その蝶がまずインパクト大で。アイデアは最初からあったんですか。
DAIGO:1stシングル「無限∞REBIRTH/いつも抱きしめて」をリリースしたことでより明確にやりたいことが見えてきて、2ndシングルではもっと冒険したいな、と思ったんですよ。冒険するには歩くのも大事だけど、羽根があったらもっといろんな景色が見れるし、いろんな冒険ができるじゃないですか。じゃあ、より目立っちゃおうかな、と。
──今まで以上に、ということでしょうか。
DAIGO:そう、誰が見ても目立つ格好がしたいなと思い始めて。で、もともと「BUTTERFLY」は1stシングルの候補に挙がってたくらいの曲で原形はすでにあったんですよ。「BUTTERFLY」っていうタイトルも早めに決まっていたので、だったら蝶の羽根をつけちゃおうっていう。そこから奇跡的な発展の仕方をしていったんです、今回は。
──具体的にはどういった?
DAIGO:自分が蝶の羽根を背負いたいと言ったところから始まって、それを受けてデザイナーさんが“ではジャケ写はこういう感じでいきましょう”ってラフを上げてくれて。その時点で衣装も含め、すべてが明確に見えたので、じゃあひとつ一つ、この通りに近づけていこうってやっていったんですけど、もうね、すべての仕上がりがイメージを超えてきたんですよ。まず、この蝶の羽根のクオリティの高さ!
──実際、すごいと思いました。
DAIGO:これが手作り感満載だとちょっと微妙な感じになるじゃないですか。全然、違うものになってしまう。でも、ある意味アートとして捉えられるくらい綺麗で芸術的な羽根が出来上がって、スタイリストさんがまたそれにマッチした完璧な衣装をチョイスしてくれて。おかげでジャケ写も、ミュージックビデオも世界観を活かした作品になったんですよ。素晴らしくキャッチーな振りつけもできましたしね。しかもタイミングとして<HALLOWEEN PARTY 2013>の最終日で初披露できたっていう。これがまたすごく大きくて。
──パズルのピースがハマるように、すべてが噛み合っていったんですね。
DAIGO:そう。もしも1stシングルのタイミングでこの曲をやろうとしてたら、ここまでのクオリティにはなってなかったかもしれないし、あの1stがあったからこそ“もっと突き抜けたい”“もっと羽ばたきたい”という想いが大きくなって。それが見事に形になったタイミングで<HALLOWEEN PARTY 2013>を迎えたわけですからね。ご存知のように僕は今回、5公演中4公演で“あまちゃん”と“進撃の巨人”の仮装をしたんですけど、最終日にいちばんのオリジナルな仮装で出させていただいたっていう。しかも大人の話をすると、いちばん予算がかかってますから(笑)。
──MCで「“あまちゃん”と“進撃の巨人”が80着は買える」っておっしゃってましたもんね(笑)。
DAIGO:それくらい渾身の仮装と言って間違いないです。それも12月リリースっていうタイミングだからこそだし、ホントこれ以上ない形で発表できたなって。だって1万人以上の方が蝶の羽根を背負った僕を観て、「BUTTERFLY」という曲を初めて体感するわけじゃないですか。そんな機会ってそうないですよね。すごく気持ちよかったし、さすがライヴ慣れしてるお客さんたちだけあって、振り付けをちょっとレクチャーしただけで、すぐにみんなでやってくれて。今までにない感覚を掴めた気がします。
──この曲に振り付けは必須だったんですね。
DAIGO:やっぱり、こういうエレクトロなダンスナンバーで突っ立って歌うわけにはいかないでしょう。といって僕もちゃんとダンスをやったことがないんで悩んだんですけど、チャレンジはしてみようと思って振り付けの先生にお願いしたんです。ちょっと難しすぎるところは自分色に変えてもらったりもして。でも、いざやってみると周りのダンサーの方が上手いおかげか、俺もそれっぽい感じには見えるんですよ。そういう錯覚が起こったのも奇跡的(笑)。
──いやいや、ミュージックビデオのDAIGOさんもかなりキレのある動きをされてるじゃないですか。
DAIGO:撮影の3日前ぐらいに初めて振りつけのレッスンをしたんですよ。今だったらもうちょっと上手くできるんでしょうけど、あのときはあのときで初期衝動の目には見えないパッションみたいなものもあったと思うんで。
──ところで、先ほど「BUTTERFLY」というタイトルは早いうちに決まっていたとおっしゃいましたが、何をきっかけに蝶をイメージしたんでしょう?
DAIGO:デモができたときに仮歌詞をはめなきゃなと思ってツラーッと書いたんですけど、曲の雰囲気からくるものなのか、自然と“BUTTERFLY”って言葉が湧いてきたんですよね。蝶っていろんなイメージがあるじゃないですか。ちょっと妖艶な感じもあったりして、そこから広げていったんですよ。だから1番の歌詞とかは、ほぼ仮歌詞のまま。そのあとに、どんどん蝶にまつわるワードも入れ込んでいったんです。
──“幼虫”とか“愛の鱗粉(こな)”とか“完全変態”とか。
DAIGO:そうそう、蝶の生態を表わすような。たぶん日本では相当な蝶ソングになったんじゃないかな。ここまで蝶を突き詰めた曲もそうないと思うんで。
──蝶ソングってなんか新しい(笑)。
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