【ライブレポート】「みなさんの鼻血が出るようなステージを」 熱狂のSUPER JUNIOR東京ドーム公演

ポスト

SUPER JUNIORの東京ドーム公演<SUPER SHOW5 in TOKYO>が7月27日と28日にわたって開催された。

◆<SUPER SHOW5 in TOKYO> 画像

開演直前、早くも一面はパールサファイアブルーが揺れる。オープニングムービーでメンバーが映し出されるだけで、歓声は東京ドームを揺らす。

日本語版の「Mr.Simple」から大興奮の中でスタートした<SUPER SHOW 5>。ウニョクもステップ軽く東京ドームを埋めた5万5000人のE.L.F(Super Juniorのファン)に応えていく。

「東京ドームのみなさん、こんばんは! あはは!」と、大興奮の観客を前に大喜びのシンドン。またソンミンが「たくさんきてくれてありがとうございます。嬉しいです。みなさん、僕たちに会いたかったですか? 本当ですか? 僕たちもあいたかったです。一緒に遊びましょう。大好き!」とステージで口にすると、超満員のドームの観客からは「かわいい!」の声。シウォンは、「またお会いできて嬉しいです。」ということを、大切なことだから2回ずつ言い、そして「<SUPER SHOW 5>、いつやるの?」と、問いかけ。もちろん観客からは「今でしょ!」の大コール。

東京ドーム初登場となったのはカンイン(<SUPER SHOW4>には不参加。またそのことを2012年9月に開催された<SUPER SHOW4>プレミア上映会のステージでウニョクにツッコまれていた。)。「夢を見ているようです。きょうは最後まで頑張ります。」と意気込みを語る。第一声を「いらっしゃいませー!」としたのはSUPER JUNIORの末っ子・キュヒョン。「みなさん、会いたかったですか? 会いたかったですか? じぇじぇじぇ! ぎゅぎゅぎゅ! ええじゃないかええじゃいか!」と、ノリノリ。ウニョクに「挨拶してください。」とツッコまれると、「そういうことだ。みんな大好きです。」と、会場を熱狂させた。

また、日本のE.L.Fに会うためだけに、髪を赤く染めた(結果、ステージで赤い汗が流れている)というウニョクは、「みなさんの鼻血が出るようなステージを用意しています。あまりに汗が出すぎて、ドームが興奮と熱狂に包まれるステージを用意しています。」と期待感を存分に煽り、そして、なぜか「1、2、3、ダーッ!」を5万5000人で行なった。

ライブでは、日本オリジナルの新曲「Hero」や、キュヒョン、チョウミ、ソンミン、リョウクが竹内まりやのカバーで「いのちの歌」などを優しく歌い上げる一方、「Sexy,Free&Single」や「TUXEDO」、ライブで問答無益で盛り上がる「ROCKSTAR」、そしてシンドン、ウニョク、ドンヘによるダンスパフォーマンスなどでは「これぞ、世界基準!」と言うにふさわしいエンターテインメントで魅了する。そうかと思えば、女性ダンサーたちとメンバーが息もピッタリで、ともすれば唇をもぴったりになりそうなほどのステージを見せると、東京ドームの空間を埋めるのは悲鳴と絶叫。ウニョクの「鼻血が出そうなステージを用意しています。」という言葉にまったくの偽りがないこと、むしろ想像以上であったことを証明してみせた。

また中盤にはシウォンがソバージュでボディコン姿。リョウクはツインテールの少女。カンインはガーターベルトも艶かしく。そしてソンミンは流し目で色っぽく腰をくねらせては投げキッスと女装を披露。そしてこの4人が一列になり「私一人」のパフォーマンス。これまた違った意味で“鼻血が出そうなステージ”で東京ドームが新宿2丁目と化したのは言うまでもなく、そんなメンバーの茶目っ気溢れる姿にファンは爆笑と喝采だ。

27日公演では関東地方を襲った豪雨と落雷の影響もあってか、音にノイズが混じるという機材トラブルが発生し、ライブが一時中断する事態に。ところがE.L.Fはここぞとばかりに東京ドームにパールサファイアブルーのビッグウェーブを縦横無尽に巻き起こして盛り上げてみせる。SUPER JUNIORも「すみません。みなさんの愛のおかげでスピーカーがビックリしたみたいです。スピーカーが感動してノイズが出てしまったんです。正確には“鼻をすする音”でした(と、鼻をすする)。」と、笑いを起こす。世界的な活動を行なっているため、ほかの韓国出身アーティストのように頻繁に来日することが叶わず、“遠距離恋愛”にもたとえられるSUPER JUNIORと日本のE.L.Fとの関係。それだけに、両者が再会した時の一体感、愛の力の前には、トラブルさえもひとつのエンターテインメントでしかないのかもしれない。

アンコールでは、嬉しいお知らせとして、まずウニョクが日本でSUPER JUNIOR初のアルバム『Hero』が発売されたこと、さらに発売初日にオリコン1位を獲得したことを報告。「ほんとにみなさんのおかげです。」と感謝の言葉を述べる。

さらにキュヒョンから、<SUPER SHOW 5>が京セラドーム大阪で開催されることを発表。2年ぶりの京セラドーム大阪での公演決定ということで、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた(そしてさらに、翌28日というウニョクのお父さんの誕生日もお祝い)。

そしてラストには、5万5000人が「You're my HERO!!」と書かれた黄色いボードを一斉に掲げるサプライズ。感動と驚きを隠せないSUPER JUNIORとE.L.Fの大合唱による「So I」が、東京ドームに響き渡った。

SUPER JUNIOR本体だけでなく、ドンヘ&ウニョクやSUPER JUNIOR-Mのパフォーマンスも披露され、ウニョクやカンインからは「キャワたん。」という一言も飛び出した東京ドーム公演。アナウンスがあったとおり2年ぶりの大阪公演となる<SUPER JUNIOR WORLD TOUR "SUPER SHOW5" in OSAKA>は、11月15日と16日、京セラドーム大阪にて開催される。


text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

◆アジアンアーティストチャンネル
◆SUPER JUNIOR オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報