<華麗なる激情 Vol.6>速報ライヴレポート、その2【ギルガメッシュ愁セッション】
<華麗なる激情vol.6>がスタートした。事前に出演が発表されていたのは、新進の若手バンドから、ヴィジュアル系の中核を担うバンド、そしてファン驚喜のセッションバンドまで計7組。しかし、始まってみなければ何が起こるのかわからないのが<華麗なる激情>だ。その様子をできる限り速報レポートしていこう。
トップバッターのDIVに続いての登場は、ギルガメッシュ愁セッションだ。去る7月22日、ギルガメッシュが渋谷WWWで復活を果たした直後の参戦表明、それも強者揃いのメンバーに多くのファンが度肝を抜かれたことだろう。
ステージ上が緑の光で包まれた。SEにのって颯爽と登場した4人は、下手からギルガメッシュのベーシスト愁、中央奥にドラマーのケンゾ、上手にバロックのギタリスト圭、そして中央フロントに武瑠といった布陣がステージにダイヤモンドを描く。
オープニングナンバーは「ER」だった。注目された演奏曲だが、彼らは誰もが知っている関ジャニ∞のナンバーにバンドアレンジを施して、グッと客席の心を掴む。続けて、武瑠がギターを手にした瞬間、圭が聞き覚えのある鋭利なリフを刻んだ。SADSの「忘却の空」が、この4人ならではのアンサンブルで叩き出されると、客席が一気に波を打つ。
「この瞬間を全力で楽しみましょう」──武瑠
短いMCの後に繰り出されたラストナンバーはLUNA SEAの「TONIGHT」。“キミだけの夜に”という歌詞が“華麗なる激情”に差し替えられたサビでは客席に満面の笑みが広がる。多幸感に包まれながら注目のステージが駆け抜けるように終了した。
これだけの実力者にして個性豊かなメンバーが一堂に会すこととなったギルガメッシュ愁セッションは、わずか3曲ながらも実に中身の濃いものとなった。余談だが、サウンドチェックではHi-STANDARDの「STAY GOLD」を完コピ。ステージでは披露されなかっただけに、再演を期待したいところだ。それにしても、この日だけに作られた特別な美しい瞬間と、とびっきりの化学反応に大きな拍手を送りたい。
■終演直後のコメント
「これこそがロックだなと。面白いメンツでみんなが楽しくやれたんで、それが何よりです。演奏した3曲は、とにかく4人が遊べるアップテンポな曲という目線で選んだんですよ。僕らのテンションも含めてアガりやすい曲を1曲目に持って行こうと。で、ラストは「TONIGHT」でとっちらかして帰るみたいな(笑)。<華麗なる激情>は若手バンドがその力を試せるイイ場所だと思う。だったら、僕らも惜しみなく協力したいなと。ただ、若手を潰す勢いでやりますけどね。かつて僕らが、先輩方にそうして鍛えられたように(笑)」──愁(ギルガメッシュ)
取材・文◎BARKS 撮影◎釘野孝宏
■セットリスト
01.ER(関ジャニ∞ Cover)
02.忘却の空(SADS Cover)
03.TONIGHT(LUNA SEA Cover)
■プロフィール
ギルガメッシュの愁を中心としたセッションバンド。メンバーは、ボーカルに武瑠、ギターにバロックの圭、ドラムにケンゾ、ベースに愁、といった愁に縁のある百戦錬磨のアーティストたちで構成されている。
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