【ライブレポート】Brian the Sun×KANA-BOON、<激ブライアンカナブンブン丸>で新時代のロックシーンを切り開く熱き競演
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◆<激ブライアンカナブンブン丸> ライブ写真
開演前に両バンドのベーシスト、Brian the Sunの白山とKANA-BOONの飯田から、チケットが見事ソールドアウトになったことへの感謝が伝えられると、まずはCHEESE CAKEが登場。この日唯一の女性ボーカリストであるポチは、曲ごとにアコギとエレキを持ち替えながら、切ないメロディーを力強く歌い上げ、客席から温かい拍手が送られていた。
続いて登場したBrian the Sunは、『NON SUGAR』でも一曲目を飾っていた「Suitability」で勢いよくスタート。ボーカルの森が一度ギターを置いて、ギターの小川が“Noro”のリフを弾き始めると、森はステージ前方まで出て行って客席を煽り、サビではオーディエンスが一斉にジャンプするなど、序盤からステージ運びの上手さが際立つ。疾走感のある「アレカラ」に続いて、「大きい音出すから、耳ふさいどいた方がいいんちゃう?」と言って始まった「13月の夜明け」では、サイケデリックな轟音が会場全体を包み込んだ。
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この日のトリを務めたKANA-BOONは、一曲目の「見たくないもの」から持ち味のキャッチーなメロディーでオーディエンスをグッと引き込むと、「ワールド」、「盛者必衰の理、お断り」とアッパーなダンスチューンを連発して、フロアの温度を急上昇させる。「今日はパパの日ですね」「チチの日じゃなくて?」「え?下ネタ?」と、こちらもボーカルの谷口と飯田がMCで笑いを誘うと、続く「クローン」では会場中でハンドクラップが巻き起こる。「ストラテジー」で谷口のギターの弦が切れて一時演奏がストップするも、飯田から「バンドをやってることをなかなか言い出せなかった固い父親から、“最近頑張ってるな”とCDの画像付きでメールが来た」という「パパの日」らしい心温まるエピソードが披露され、会場の一体感はさらに増していった。
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アンコールでは「ロフトはオムライスが美味しいので、時間があったら食べていってください。僕らはチャーハンの歌をやります」と言って、YouTubeでの再生回数が50万回を超えた現時点での代表曲「ないものねだり」を演奏(「ないものねだり」のミュージックビデオは、チャーハンを作っている映像から始まる)。「待ってました!」とばかりにフロアはこの日一番の盛り上がりを見せ、最後はサビの歌詞を“激ブライアンカナブンブン丸”に変えてオーディエンスと共に合唱し、笑顔が溢れる中でライブは幕を閉じた。
終演後は出演者が勢ぞろいして記念撮影が行われ、the band apart譲りだという「一本締め」ならぬ「ハードコア締め」で大団円。2000年代の日本のロックを吸収し、2010年代を切り開き始めた大阪発の2組の共演は、7月30日の名古屋、翌31日の地元・大阪へと続いていくので、お見逃しなく。
テキスト●金子厚武
写真●Ryo Nakajima(SyncThings)
◆Brian the Sun オフィシャルサイト
◆KANA-BOON オフィシャルサイト
◆CHEESE CAKE オフィシャルサイト
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