ファンモン解散。「共に歩んだ日々は幸せだけしかありませんでした!」

ポスト

6月1日、2日に10万人を動員した東京ドーム公演をもって、FUNKY MONKEY BABYSが結成から10年間の活動に終止符を打った。オフィシャルレポートをお届けしたい。

◆ファンキーモンキーベイビーズ 東京ドーム公演 画像

2012年11月末に発表された衝撃の“解散”宣言は各メディアがこぞってトップニュースとして取り上げ、社会現象とまでなったが、その“解散”宣言から約6カ月後の6月2日、最後のライブが東京ドームで行われた。

オープニングは、もはやファンモンの歴史の全てが分かると言って過言ではないファンモンバイブルソング「WE ARE FUNKY MONKEY BABYS」でライブスタート。しょっぱなからの会場全体の一体感は、ファンモンとBABYS(ファンモンファン=BABYS)がお互いに呼応しあい、高め合うように、そして“解散”という事実がまるで無かった事のような盛り上がりで5万人(両日10万人)のBABYSが熱狂の渦に包まれていった。

曲間のMCでファンキー加藤が「皆さんの笑顔に導かれて僕らは今日東京ドームのステージに立てました」と話したように5万人の笑顔で埋め尽くされた会場は実に彼ららしいステージとなった。約4時間のラストステージは全25曲を全身全霊で熱唱。

大ヒット曲「あとひとつ」や「ヒーロー」、一躍全国区のアーティストに押し上げた「Lovin' Life」。そして「サヨナラは言わない! お前ら、幸せになれよー!」と、ファンキー加藤が叫びながら歌った「サヨナラじゃない」。2006年リリースのメジャーデビューシングル「そのまんま東へ」と、まさに10年間の集大成に相応しい新旧織り交ぜたベストソングライブは古くからのBABYSも初めてファンモンのライブに参加したBABYSも等しく盛り上がり、涙し、笑顔になれる。そんな夢の様な空間となっていた。

ファンキー加藤が「この曲は初めて売れなくてもいいと思った曲、BABYSの為だけに作った曲。」と語ったラストシングル「ありがとう」の歌唱時には、ラストライブの終演に向かい、抑えきれない想いが涙となって頬をつたった。

これまでの10年間の感謝の想いを歌に込め、真っ直ぐに届ける3人に、5万人のBABYSは“解散”という2文字を改めて強く意識したのだろう。会場中のBABYSがタオルで涙を拭いながら、それでも必死にステージを見つめていた。

「10年弱、皆さんありがとうございました。楽しかったです。ありがとう! ターンテーブルを使ったミュージシャンで東京ドームは初めてらしいです。皆さんのおかげです。楽しかったよ。ありがとう!」── モン吉

「今日はほんとに奇跡的なライブが出来たと思います。皆さんの声援と気持ちがどんどん伝わってきて、めちゃめちゃ、今までで一番楽しかったです。ほんとありがとうございました! 今日でライブするのは最後ですが、曲はずーっと残っていくんで聴いて下さい。今日の事も僕は一生忘れません! ありがとうございました! また新しい形で会いましょう! 10年間ありがとう! 最高でした! ありがとうBABYS! ありがとうスタッフ! ありがとうメンバー!」── DJケミカル

「幸せに満ちた2日間でした。この10年間でファンモン史上“最幸”のライブになりました! BABYSと共に歩んできた日々は本当に幸せだらけでした。みんなと共に歩んできた日々は、共に過ごしてきた日々は、一緒に見てきた景色は幸せだらけでした。幸せだけしかありませんでした。10年間本当にありがとうございました!」── ファンキー加藤

アンコールラストはファンキー加藤の「WE ARE?」の掛け声に5万人のBABYSが割れんばかりの声で「FUNKY MONKEY BABYS!!!」と叫び、メンバーがステージを降りるとエンディングロールでは「ありがとう」のBGMに合わせて5万人が大合唱し、BABYSからの最後の“ありがとう”のエールを贈り返した。

東京ドームでのライブは、2011年の夏に開催予定だったが、東日本大震災の影響で一度は中止となっていた。その際に夢のステージを「BABYSとの約束の場所」と位置付けており、奇しくもラストステージで夢の場所・東京ドームでの約束を果たすと共に結成から10年間の活動を終えた。

終演後、ファンキーモンキーベイビーズのブログでは、日付が変わる間際にファンキー加藤によるエントリーが公開。「BABYSがずっと覚えていてくれたら、あなたがずっと忘れないでいてくれたら、FUNKY MONKEY BABYSは永遠に歌い続ける事ができます。」と綴られたこの内容に対し、BABYSから6000件以上のコメントが寄せられている。

  ◆  ◆  ◆

3月27日に発売した『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』は、リリース1週目にオリコン週間ランキングで2位(4/8付け)にランクインすると翌週に1位(4/15付け)にランクアップ(2週目での初首位獲得はアヴリル・ラヴィーン以来5年11カ月振り)するとその後も3位(4/22付け)、3位(4/29付け)、3位(5/6付)、5位(5/13付け)、6位(5/20付)、6位(5/27付)、8位(6/3付け)と現在9週連続TOP10入りの大ヒットロングセールスを継続中。

また、これまで京王八王子駅の列車接近メロディーとして「ヒーロー(1番線)」、「あとひとつ(2番線)」の採用やファンモンバスの運行、京王の電車・バス開業100周年記念プロモーション「京王沿線物語」のポスター出演、京王八王子ショッピングセンターでの様々なコラボレートキャンペーンを実施するなど、ファンモンの楽曲リリースごとに企画を立ち上げ、共にファンモンの地元・八王子を盛り上げてきた京王電鉄グループは、「京王電鉄からファンキーモンキーベイビーズに感謝をこめて」と題して、スタンプラリーや、ファンモンのヘッドマークを取付け、車内のポスターを特別仕様にした車両を運行するなど、最後のコラボ企画を東京ドームライブに合わせて期間限定で開催した。

◆BARKSライブレポート
◆ファンキーモンキーベイビーズ オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報