【イベントレポート】ナオト・インティライミ「“うわーなんだこれ!”っていうのを食らいたくて、僕は旅に出るんです」
4月3日、ナオト・インティライミが初のドキュメンタリー映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』の完成披露プレミア上映会に監督である石田雄介とともに出席した。
◆完成披露プレミア上映会 画像
デビュー前に世界28か国、515日間かけて一人で渡り歩いたという経歴を持つナオトが、再び“音楽と出会い”を求めてアフリカ、南米、カリブ海を巡る旅に。そこで出会った音楽、人にふれ、歌って踊って、新たな曲を誕生させるなど、今作はその旅を密着したドキュメンタリー映画となる。
この日集まったファンからの大声援のなか登場すると、ナオトはまず今作の制作きっかけを「映画とか仕事ではなく、行きたい国に行ってしたいようにするのをカメラが撮るというお話をいただいてとてもありがたかった。だからこそリアルのたっぷり詰まった映画になっていると思います」と話した。
今回初めてエチオピア、カリブ海に、そして世界1周旅行を経て、もう1度行きたかったというコロンビアを訪れた。旅のエピソードを聞かれると、「映画見てもらう前に全部しゃべっちゃいそうだよ」と笑いを誘いながら、「カリブ海とコロンビアは楽しみだったけど、エチオピアに行く前はちょっと不安だったね」と。石田監督も「ナオトも僕もお腹をこわしました」と振り返った。「脚本もアポも約束も何もなしで現地行ったんです。だから行ってみたけど何も起こらなかったら、何もない映像になっていたかもしれない」と一切の仕込みなし、やらせなしということをアピールした。それを知ったうえで作品を見るとナオトの行動力、コミュニケーション力をより面白く感じることができるだろう。
そして旅の流儀についてナオトは「現地の人と、どれだけのことができるか、なじもうとするかが大事です。そうした結果、自分がくよくよしていたことがどれだけちっぽけなのか、自分がどれだけまだまだなのかとか思い知らされるんです。“うわーなんだこれ!”っていうのを食らいたくて浴びたくて僕は旅に出るんです」と語りながら、「あとは値切りの交渉だよ。日本人だと思って吹っかけてくるから(笑)。これまでそれを伝えることがなかったけど、映画ではその様子も見られるかも」とユーモアを交えて話した。
今作が監督デビューとなる石田監督は、「この映画でいちばん伝えたいことは、ナオトっていうキャラクターを通して、今後生活していく中でどういう心がけをしていくか、というのを感じてもらえると思います」。また、「撮り終えるまでは怖さや不安もあったけど、ナオトと一緒に旅をして、自信を持ってデビュー作と言える作品になりました」と語り、ふたりの強い絆が見えた場面も。
この旅の模様を撮影した映像は膨大な量になったそうで「たぶんシリーズ“4”ぐらいまでは作れますよ。30分番組にしたら2年くらい続くかな」と会場を爆笑させていた。
映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』は2013年4月13日より全国公開される。主題歌はナオト自身がこの作品のために書き下ろした「Catch the moment」。全編を彩るサウンドトラックも自ら担当している。
◆ナオト・インティライミ オフィシャルサイト
◆映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』公式サイト
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