サイモン・フラー、EMI傘下パーロフォンの救済に乗り出す

ポスト
英音楽プロデューサーのサイモン・フラーが、英レコード会社EMI傘下のレーベルであるパーロフォンの救済に乗り出した。

◆デヴィッド・ゲッタ画像

サイモンは今回、アイランド・レコーズの創設者でもある音楽業界の重鎮クリス・ブラックウェルと提携して、先日米音楽大手ユニバーサル・ミュージック・グループに12億ポンド(約1516億円)で買収されたEMIを親会社に持つパーロフォンに対して3億5000万ポンド(約438億7500万円)を拠出し買収を目指すという。先月24日には欧州連合(EU)の欧州委員会がEMI傘下にある同社をはじめ、クリサリス、ミュートなど小規模レコード・レーベルをEMI側が一部売却するという条件下でユニバーサル側の買収を承認していた経緯がある。

パーロフォンには、デヴィッド・ゲッタ、タイニー・テンパー、ゴリラズ、クリフ・リチャード、デヴィッド・ボウイ、ティナ・ターナー、デュラン・デュランなどが所属していて、アーティスト達はEMIの買収劇によって所属レーベルを失う危機にあった。

現在、エルヴィス・プレスリーの物件、デヴィッド&ヴィクトリア・ベッカム夫妻、アンディー・マレー、ルイス・ハミルトンらのマネージメントにも携わっているサイモンと、アイランド・レコーズの創設の実績があるクリスという2人による救済のため、今回のオファーは受諾される見通しとなっている。
この記事をポスト

この記事の関連情報