LIV MOON【インタビュー】北欧神話から生み出される深淵でファンタジックな最新作『THE END OF THE BEGINNING』
白LIVと黒LIVという表裏一体な二つのキャラクターで描いた前作『Synphonic Moon』の次なる作品は、AKANE LIVの生まれ故郷でもあるスウェーデンに語り継がれる北欧神話がモチーフ。天地創造という壮大な世界観を、現代にも置き換えてメッセージするような大作『THE END OF THE BEGINNING』が誕生した。ハードロックやヘヴィメタルに通じる人ならば、名前を聞いただけで感嘆するようなキー・マルセロ(ex.EUROPE)やキコ・ルーレイロ(ANGRA)もゲスト参加したこの作品についてAKANE LIVが語る。
◆LIV MOON『THE END OF THE BEGINNING』~拡大画像~
――今作は北欧神話がモチーフになっているんですね。
AKANE LIV:そうですね。北欧神話を表すだけでは、今の人が聴いてもピンと来ないと思うので、北欧神話を今の時代に置き換えても共感できるようなものが作れたらいいなぁということで作っていきましたね。前作の『Synphonic Moon』で白LIVと黒LIVっていう両極端のキャラクターを演じて、ライヴでも初めての2DAYSをやって、ミュージカル女優としての私と、LIV MOONの私が重なっているところが濃くなってるって感じたんです。そういう自分のバックグラウンドが投影できたから、今作はもっとシンプルに原点に還ろうと。それで自分が生まれたスウェーデンだったら、北欧神話が面白いんじゃないかというところに行き着いたんです。
▲『THE END OF THE BEGINNING』【初回限定盤】 ――“ミュージカル女優としての私と、LIV MOONの私が重なっているところが濃くなってる”というのは、今作、本当によくわかりますよね。最初の頃のLIV MOONの作品は、ミュージカル女優としてのAKANE LIVさんとLIV MOONを差別化しようとしていた感じだったのに。
AKANE LIV:そう。差別化してましたね。そこまでメタルに詳しかったわけでもないし、手探りだったところもあったので。でも、やればやるほど、LIV MOONでやっている世界観を、ミュージカルをやってる時にももっと反映してもいいと思ったし、どっちにも言えるることなので。だから、差別化してしまうのがもったいないなって思うようになっていったんですよね。せっかく重なるところがいっぱいあるんだから、それをもっと色濃く出して行こうと思って。
――特にそれが濃いのが6曲目「The End of the Beginning」。これはAKANE LIVさんじゃなければできないことですね。
AKANE LIV:好き嫌いも別れる曲だと思うんですけど、LIV MOONの象徴的な曲だと思います。今までで一番多い7人のキャラクターが出て来るんですけど、レコーディングしていて本当に楽しかったんですよ。自分は演じている感じになるから、唄ってても百面相のようになるし。
――初回盤についているDVDにもこの曲のレコーディングの様子が少し紹介されていましたね。
AKANE LIV:はい。あの映像では激しい部分はちょっと抜いてもらったくらい、すごい表情で唄っているキャラクターもいるんですよ。この曲を一人でライヴでやったとき、どんな風に映るのかなとは思うんですけど、そこは自分も楽しんでやっちゃおうと思ってるんですけどね(笑)。ある意味この曲は、みんなが遊べるような感じなんですよね。「Valhalla」とか色んなエピソードがあるけど、そこばかりに執着しちゃって堅くなるのも嫌だから、こういう遊び心のある面白い一曲が入っていると良いかなぁと思って。
▲『THE END OF THE BEGINNING』【通常盤】 ――この曲はアルバムのタイトル曲でもありますね。
AKANE LIV:実はこの一致は偶然なんですよ。タイトル曲を作ろうと思って作ったわけでもなく、この曲からタイトルを取ったわけでもないんです。アルバムのタイトルを『THE END OF THE BEGINNING』にしようと決めた日に、たまたま同じ曲のタイトルが送られてきたんですよ。
――凄いですね!
AKANE LIV:スタッフみんなと、LIV MOONが第二章に行ったかなという話もしていて、私自身もそう感じていたからこのタイトルにしたんですが、2ndアルバムから私の作品に携わってくれてる作詞家のzoppさんだから、そういうものを感じたんですかね? 偶然と言えば偶然だけど、運命的にこのタイトルになったんだなぁって思いました。このタイトル自体、よくある英単語……“Good-bye”とか“Hello”とかではないじゃないですか。いくつかセンテンスがつながっているから、本当にすごい偶然。
――1曲目の「Prologue」から、スッと物語の中に入って行けるような作りなので、「The End of the Beginning」がこれだけ濃くてもすんなりと聴けますよね。
AKANE LIV:そう。このアルバムのコンセプトをリスナーの皆さんに感じてもらうには、最初の1~2曲をどう持って行くかだと思ったんですよね。だから、最初の2曲では色濃く北欧の世界観を出したいと思ったんです。作曲のKAZSINさんにもそれをお伝えして。2曲目「Free your Soul」で日本語詩をつけてくれた荻田浩一さんっていうのは、もともと宝塚歌劇団の楽曲の作詞もされている方で。縁あって彼の舞台に立つことが多かったんですが、彼の書く歌詞って、ゴシックな要素があるんですね。独特な歌詞の世界に私も魅了されてましたし、LIV MOONの世界観にも合うんじゃないかなぁと。今回はコンセプトが壮大だし、説明口調のオープニングになってもいけないから、いつも大きな物語を描かれている、そういう演出家の方に書いてもらったほうがリスナーの皆さんも入っていけるのかなと思ったんですよ。それで荻田先生に作詞を依頼して。
◆インタビュー続き
◆LIV MOON『THE END OF THE BEGINNING』~拡大画像~
――今作は北欧神話がモチーフになっているんですね。
AKANE LIV:そうですね。北欧神話を表すだけでは、今の人が聴いてもピンと来ないと思うので、北欧神話を今の時代に置き換えても共感できるようなものが作れたらいいなぁということで作っていきましたね。前作の『Synphonic Moon』で白LIVと黒LIVっていう両極端のキャラクターを演じて、ライヴでも初めての2DAYSをやって、ミュージカル女優としての私と、LIV MOONの私が重なっているところが濃くなってるって感じたんです。そういう自分のバックグラウンドが投影できたから、今作はもっとシンプルに原点に還ろうと。それで自分が生まれたスウェーデンだったら、北欧神話が面白いんじゃないかというところに行き着いたんです。
▲『THE END OF THE BEGINNING』【初回限定盤】
AKANE LIV:そう。差別化してましたね。そこまでメタルに詳しかったわけでもないし、手探りだったところもあったので。でも、やればやるほど、LIV MOONでやっている世界観を、ミュージカルをやってる時にももっと反映してもいいと思ったし、どっちにも言えるることなので。だから、差別化してしまうのがもったいないなって思うようになっていったんですよね。せっかく重なるところがいっぱいあるんだから、それをもっと色濃く出して行こうと思って。
――特にそれが濃いのが6曲目「The End of the Beginning」。これはAKANE LIVさんじゃなければできないことですね。
AKANE LIV:好き嫌いも別れる曲だと思うんですけど、LIV MOONの象徴的な曲だと思います。今までで一番多い7人のキャラクターが出て来るんですけど、レコーディングしていて本当に楽しかったんですよ。自分は演じている感じになるから、唄ってても百面相のようになるし。
――初回盤についているDVDにもこの曲のレコーディングの様子が少し紹介されていましたね。
AKANE LIV:はい。あの映像では激しい部分はちょっと抜いてもらったくらい、すごい表情で唄っているキャラクターもいるんですよ。この曲を一人でライヴでやったとき、どんな風に映るのかなとは思うんですけど、そこは自分も楽しんでやっちゃおうと思ってるんですけどね(笑)。ある意味この曲は、みんなが遊べるような感じなんですよね。「Valhalla」とか色んなエピソードがあるけど、そこばかりに執着しちゃって堅くなるのも嫌だから、こういう遊び心のある面白い一曲が入っていると良いかなぁと思って。
▲『THE END OF THE BEGINNING』【通常盤】
AKANE LIV:実はこの一致は偶然なんですよ。タイトル曲を作ろうと思って作ったわけでもなく、この曲からタイトルを取ったわけでもないんです。アルバムのタイトルを『THE END OF THE BEGINNING』にしようと決めた日に、たまたま同じ曲のタイトルが送られてきたんですよ。
――凄いですね!
AKANE LIV:スタッフみんなと、LIV MOONが第二章に行ったかなという話もしていて、私自身もそう感じていたからこのタイトルにしたんですが、2ndアルバムから私の作品に携わってくれてる作詞家のzoppさんだから、そういうものを感じたんですかね? 偶然と言えば偶然だけど、運命的にこのタイトルになったんだなぁって思いました。このタイトル自体、よくある英単語……“Good-bye”とか“Hello”とかではないじゃないですか。いくつかセンテンスがつながっているから、本当にすごい偶然。
――1曲目の「Prologue」から、スッと物語の中に入って行けるような作りなので、「The End of the Beginning」がこれだけ濃くてもすんなりと聴けますよね。
AKANE LIV:そう。このアルバムのコンセプトをリスナーの皆さんに感じてもらうには、最初の1~2曲をどう持って行くかだと思ったんですよね。だから、最初の2曲では色濃く北欧の世界観を出したいと思ったんです。作曲のKAZSINさんにもそれをお伝えして。2曲目「Free your Soul」で日本語詩をつけてくれた荻田浩一さんっていうのは、もともと宝塚歌劇団の楽曲の作詞もされている方で。縁あって彼の舞台に立つことが多かったんですが、彼の書く歌詞って、ゴシックな要素があるんですね。独特な歌詞の世界に私も魅了されてましたし、LIV MOONの世界観にも合うんじゃないかなぁと。今回はコンセプトが壮大だし、説明口調のオープニングになってもいけないから、いつも大きな物語を描かれている、そういう演出家の方に書いてもらったほうがリスナーの皆さんも入っていけるのかなと思ったんですよ。それで荻田先生に作詞を依頼して。
◆インタビュー続き
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