L.A.GUNS、新作『HOLLYWOOD FOREVER』全曲解説到着
L.A.GUNSが完全復活、新作『HOLLYWOOD FOREVER』日本盤が9月19日に発売となった。日本盤オリジナル・アートワークとボーナス・トラックをひっさげてのリリースである。
◆『HOLLYWOOD FOREVER』ティーザー映像
メンバーはもちろんフィル・ルイス(Vo)を中心に、スティーヴ・ライリー(Dr)、ステイシー・ブレイズ(G)、そして脱退してしまったケニー・クィーンズ(B)の代わりに、ケニーの前に在籍していたスコッティ・グリフィン(B)が見事に返り咲いての鉄壁のフォーメーションとなった。
下記は、フィル・ルイスからもらった自身による全曲解説だ。アルバムを聴きながらチェックされたし。
1.Hollywood Forever
これがハリウッド!俺達は一番ヘヴィな曲をアルバムの最初に持ってきた。リッチー・ブラックモアとロニー・ジェイムス・ディオ時代のRainbowみたいなスタイルで、LA Guns初期に例えれば「No Mercy」を彷彿させる、荒々しくて攻撃的なナンバー。いかにもオールド・スクールで、「俺達は健在さ、文句あるか!?」的な態度で、こんないいギターソロはしばらく聴いてないね。
2.You Better Not Love Me
愛をテーマにした曲にしてはシニカル。俺を愛してくれ、ではなくて、俺を愛するな、と歌っている。T-RexとIggy Popが混ざったようなサウンドで、かつWASPっぽいサビになっている。
3.Eel Pie
タイトルの「イール・パイ」自体、特に意味が無い。面白い言葉だし、歌詞と韻を踏んでいるので使った。まるでThe WHOがマリリン・マンソンと作った曲かってほどに、エッジのきいた曲。
4.Sweet Mystery
俺がギターで最初に学んだ3コードを使い、アレンジ部分はビートルズを意識した。この曲はELPのジェフ・リンに歌ってもらえたら最高だな。
5.Burn
最近読み返していたふるい日記からヒントを得て、この曲をあっと言う間に書いてしまった。
6.Vine St Shimmy
ハリウッドのピンプ達の歌。大胆なギターリフと派手目のドラム。皆が繰り出していたクラブ「Cat House」の土曜の夜を思わせるようなサビ。女の子達出ておいでよ、パーティーしようぜ!
7.Dirty Black Night
ファイト・クラブ、喧嘩したいヤツいるか?
8.Underneath The Sun
変化をつけようと思って他人の曲を採用してみた。他人と行っても以前うちのベースだったアダム・ハミルトンの曲。
9.Queenie
一週間働き尽くし、お陰で金が手に入った。彼女を迎えに行ってパーティーしたい気分。俺のバイクに乗って、ダウンタウンへ行こうぜ!でも皆はそんなロマンスはもう終わりって言うけれど。
10.Crazy Tango
歌詞の中に出てくるAPBってのは警告や注意ってこと。お前はヤバイことをやらかして警察に追われている。だから獲物を狙うハンターのように狙いを定めて~というクレイジーな内容だけど、ギターソロの前の部分が気に入ってる。
11.Venus Bomb
俺の愛車はお前のよりカッコいいぜ!
12.I Won't Play
驚くほど明るいサウンドだけど、いい奴等でもすごく悪いことをしてるって曲。ドラッグなんてやったら命取りになる。
13.Requiem(Hollywood Forever)
初期のQueenを思わせるような死人の歌。まるでオペラのように飾りすぎず感情的でセンチメンタルな曲。
14.Arana Negra(Black Spider)
南アメリカの友達やファン達に送る曲。アルゼンチンのバンドThe Bicicletasのカバー。南米はいいね、皆大好きだよ。
『HOLLYWOOD FOREVER』
2012年9月19日発売
KICP-1631 ¥2,700(税込)
1.ハリウッド・フォーエヴァー
2.ユー・ベター・ノット・ラヴ・ミー
3.イール・パイ
4.スウィート・ミステリー
5.バーン
6.ヴァイン・ストリート・シミー
7.ダーティー・ブラック・ナイト
8.アンダーニース・ザ・サン
9.クィーニ
10.クレイジー・タンゴ
11.ヴィーナス・ボム
12.アイ・ウォント・プレイ
13.レクイエム(ハリウッド・フォーエヴァー)
14.アラナ・ネグラ(ブラック・スパイダー)
15.ラトルスネイク(日本盤ボーナス・トラック)