並み居る強豪を抑えてレコチョク1位のnavy&ivory「指輪」。……なんで?
レコチョクの各ランキングといえば、加藤ミリヤ、西野カナ、シェネル、ソナーポケットといったケータイ世代から支持されるアーティストが常連。そんなレコチョクの7月31日発表のデイリーランキングで、上記アーティストたちを抑えて堂々1位を獲得(さらにTOP5以内に2曲ランクイン)。また、iTunesのトップソングでも3位にランクインしている楽曲。それが、navy&ivory(ネイビー・アンド・アイボリー)の「指輪」だ。
◆navy&ivory 画像、「指輪」ミュージックビデオ
……なんで? というか、誰?
そんな声が聞こえてきそうなので、最初にnavy&ivoryについて紹介しておこう。navy&ivoryは、2000年に結成。キーボード/コンポーザーの島根県出身・吾郷水木生(アゴウミキオ)と、ボーカルの沖縄県宮古島出身・下地正晃(シモジマサアキ)のふたり組。徹底的に恋愛ソングにこだわる30代独身J-POPユニットだ。
彼らの代表曲「指輪」は、実は2008年に一度、着うた(R)チャートで1位を獲得したこともある作品。今回のレコチョクデイリー1位は、まさに2008年の時と似た状況で、同チャートの集計日となった7月30日に、日本テレビ『人生が変わる1分間の深イイ話』で、この曲にまつわる深イイ話が紹介されたことがきっかけ。エピソードを披露したのは、加藤茶。
46歳の年の差婚が話題となった加藤茶。新婦・綾菜さんに任せっきりだった披露宴の中で、加藤が唯一こだわった演出があった。それは、ふたりから両親への手紙を披露する場面。ふたりは、手紙を読みあげるのではなく、スクリーンに文面を映し、ある曲を流した。その流した曲こそが、navy&ivoryの「指輪」だった。
<約束します 君を残して 僕は死ねません>
こんなフレーズから始まり、そしてこんなフレーズで終わる「指輪」。加藤は、このフレーズに自身の出来事を重ねていたのだろう。
加藤は、2006年に「Stanford A型大動脈解離」を発症。一時は生死が危ぶまれた。そして、大病を乗り越えた2009年に出会ったのが綾菜さん。加藤は「この人に会う為に生かされたんだ。」と強く思ったという。この時の加藤自身の思いが、「指輪」の歌詞と偶然にもリンクし、「俺は長生きするから、一日でも長く大事に生きよう」と心に誓ったそうだ。
番組で曲が流れると、出演者の神田うのは「この曲知ってるすごく好き!」と、発言。また、今田耕司は「年の差婚のテーマソング」になりそうとコメントした。
番組を観ていたnavy&ivoryのふたりは、以下のようにコメントしている。
「夜8時からは『8時だョ!全員集合』を見て、そのまま『Gメン'75』を見ながら寝る(笑)というのが毎週の流れでした。そしてその後も思いっきり『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』世代の僕には、昨夜、加藤茶さんが「指輪」について語って下さる姿が、信じられないのと嬉しいので、泣きそうになりながら拝見させていただきました。すでに縁ある神田うのさんも、「すごく好き!」と口ずさんで下さってて、とてもありがたく幸せな時間でした。加藤茶さんのあんなに素敵なエピソードと一緒にご紹介いただいたからだと思います。「指輪」に出逢って下さって、好きになってくださって本当にありがたいです。いつの日か加藤茶さん、綾菜さんご夫婦にお会い出来る日を願って!」── 吾郷水木生
さて昨日放送になった『深イイ話』ご覧になって頂けましたか? 僕はワンコ3匹を横に座らせ家族4人で観ました!! 僕等が小さい頃、いつもブラウン管で観ていた大スター・加藤茶さんが、僕等の曲を大事に聴いて下さってるなんて……なんか不思議な感じですよ(笑) 奥さんの綾菜さんを一途に想う茶さん、素敵でした!! 一緒に出られていた、うのさんも『あたしも大好きなの~!』と言って下さってて嬉しかったな~!! いつか加藤茶さんにお逢いできる日が来たら生で指輪を聴いて頂きたいです!! 加藤茶さん、奥さんの綾菜さん、僕等の曲を大事に聴いて下さりありがとうございます!!」── 下地正晃
2012年6月には、結成12周年を記念したベスト盤『くるっとひとまわり ~navy&ivory all time best~』リリースしたnavy&ivory。ちなみに彼ら、整形外科医・西川史子先生の結婚式でも、この「指輪」を歌ったそうだ。
◆navy&ivory オフィシャルサイト