スラッシュ、ポール・ウェラーら、マーシャル・アンプの生みの親を追悼

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ギターおよびベース用アンプの名ブランド、マーシャルの創業者で“Father of Loud (大音量の父)”と呼ばれたジム・マーシャル氏が亡くなった。88歳だった。家族によると、近年、何度か心臓発作を起こしていたのに加え、2011年終わりに癌と診断されていたという。

▲BARKS編集長もMarshallアンプ・フリーク。写真は個人所有の一部。
マーシャル氏は1960年、ロンドンに楽器店Marshall Shopをオープン。リッチー・ブラックモアやピート・タウンゼントといった顧客からの要望に応え、自社製アンプを作るようになった。彼のアンプはすぐにロック・ミュージシャンの間で評判となり、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジらが使用し始めた。

スラッシュは「ジム・マーシャルの訃報は本当に悲しい。R&Rは、彼なくしては同じではいられないだろう。でも、彼のアンプは永遠に生き続ける!」とツィート。ポール・ウェラーは「少なくても40年は(マーシャルのアンプを)使い続けているが、いまだに素晴らしい音を出している」「俺にとっては完璧なアンプだ」と話した。

このほか、グレン・ヒューズ「RIP ジム・マーシャル…素晴らしい人…親愛なる友人…世界中のロック・ファンが悲しむだろう」、スティーヴ・ルカサー「ギターとロックンロールを永遠に変えた男」、ジョー・ペリー「プラグインするたびにみんなを微笑ませることができる。俺らはものすごく彼に借りがある」、トム・モレロ「俺のサウンドと人生を変えた」、ジョー・サトリアーニ「彼は、僕らがロックの中で大切にしているトーンを作り出した」「僕等は彼のレガシーを称賛し続ける」と追悼している。

チャリティー活動にも熱心だったマーシャルは2003年、英女王よりオフィサーの勲章を授与された。

Marshall Amps Companyは先月、9月に創業50周年を記念し、ウェンブリー・アリーナでコンサートを開くことを発表していた。ジョー・サトリアーニ、イングヴェイ・マルムスティーン、コリー・ティラー、ザック・ワイルド、ポール・ギルバート、ダグ・アルドリッチ、ニコ・マクブレインらが出演する。マーシャル氏が出席できないのは残念だが、素晴らしい追悼公演となるだろう。

Ako Suzuki, London
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