遂にベールを脱いだ、ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーン

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ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーンのアルバム『ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーン』が遂に発売となった。

◆ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーン画像

ブラーのフロントマンにしてゴリラズの仕掛け人デーモン・アルバーン、レッチリのベーシスト、フリー、アフロ・ビートの代名詞でもあるドラマー、トニー・アレンという、まさかの3人による奇跡のバンドに、エリカ・バドゥ、サンダー・キャット、ヒプノティック・ブラス・アンサンブル…と、豪華アーティストも参加するという、奇跡の競演が繰り広げられている。

かねてから世界中で話題となっていた噂のバンド、ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーンだが、バンドが結成される事の発端は、2008年のラゴス行きの飛行機の中だったという。アフリカ・ミュージック・エキスプレスというイベントに参加するため、たまたま同じ飛行機に搭乗した3人が意気投合したというから、神様のいたずらとでもいうべきか。

飛行機の中で思いついたこのバンドの構想は次第にバンドのコンセプトとして固まっていき、それぞれのミュージシャン仲間も次々に参加、その枝葉を広げることになる。最終的にはエリカ・バドゥ、ヒプノティック・ブラス・アンサンブル、マリのシンガー、ファトウマタ・ディアワラ、サリフ・ケイタやユッスー・ンドゥール、サンタナなどと共演をしてきたマリの大御所キーボーディスト、シェイック・ティディアン・セック、ガーナのラッパー、エム・アニフェストが参加するという、夢のようなアルバムの登場となった。

音楽のジャンルの壁を乗り越えるアルバムとして、多くの音楽ファンを虜にするであろうロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーン』だが、トニー・アレンのアフロ・ビートにフリーのベースが絡むだけで、その極上ビートは推して知るべし。

ふたりの匠が作り上げる最高にグルーヴィーなビートの上、超豪華ゲストの歌声やホーンが響き渡る。制作は西ロンドンのデーモンのスタジオや、ダラス、シカゴ、パリなど世界中で行われ、さらにミックスをベーシック・チャンネル、リズム・アンド・サウンドのマーク・アーネスタスが担当している。ビートだけ聞くとアフロ・ビートに聞こえるが、ソウルフルでファンキーで、ダビーであって、ジャジーでもあって、ロックでもある。レーベル資料には次のような言葉が並ぶ。「フェラ・クティとサン・ラとキング・タビーが現代に蘇って、ジョージ・クリントンと一緒に作品を作ったかのような傑作だ」と。

『ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーン』
2012年4月4日発売
PCD-93540 \2,415(税込)
1.1-2-3-4-5-6
2.Hey, Shooter
3.Lolo
4.Night Watch
5.Forward Sweep
6.Follow-Fashion
7.Chop Up
8.Poison
9.Extinguished
10.Rotary Connection
11.Check Out
12.There
13.Worries
14.Benko
15.The Unfadable
16.DAM(N)
17.Fatherless
18.Leave-Taking
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