heidi.、ツアーファイナルで1曲ごとに完全燃焼

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heidi.が3月20日、オリコンインティーズランキングで3位を記録した初のベストアルバム『回想heidi.IndiesBEST』を引っ提げた全国ツアーを、渋谷O-EASTで打ち上げた。ステージではアルバムに収録した「マリア」、4人が初めて音を出したときに演奏した「街角慕情」など24曲を約2時間をかけ披露。ボーカルの義彦は「結成6年。ベスト(アルバム)を出して初心に返ることができました。「泡沫」とか何百回も歌ってきたけど、新しい発見をすることが出来たのは、支えてくれたみんなのおかげ。今まで1本1本のライブを全力でやってきたけど、このツアーは1曲1曲を大事に出来た。どうもありがとう」と感謝していた。

◆heidi.画像

大阪・札幌など全国14ヵ所を巡ったツアー。最終公演は、過去に出したシングル、アルバムなどのジャケット、アーティスト写真が映し出される演出で幕開け。懐かしい作品が並んだ序盤は、会場のあちこちから「おぉー!」と歓声が上がっていた。

「ツアー1本1本ではなく、1曲1曲」という義彦の言葉通り、1曲ごとに完全燃焼するような音、歌声がフロアに響く。ドラムの桐、ベースのコースケ、ギターのナオら一心に演奏する姿、歌詞のすみずみにまで血を通わせて義彦の歌声は圧巻で、中盤に披露した「ヤサシイウタ」では、身じろぐことさえも許さないほどの気迫が会場に漂っていた。

曲に合わせ左右に身体を揺らしたり、拳をあげて声援を送るファンの姿に「みんないい顔しているよ。ツアーファイナルだもんね。いいお酒が飲めそうです」と額に光らせた汗をぬぐう義彦。桐は「このツアーは、今までで最高のツアーになりました」、ナオは「ファイナル、最高に楽しいです」とそれぞれ充実した笑顔を見せた。

ダブルアンコール、最後に披露した「ツタツタ」では、コースケが「最高だよ!本当、オレ帰りたくねーよ!!!」と演奏中に絶叫。コースケは演奏後も「これからもheidi.をよろしくお願いします!!!」とマイクを持たず、身体の力を振り絞るような大きな声で思いをぶつけていた。

heidi.は6月3日に来る結成6年目の記念日に新宿BLAZEでのライブが決定。今夏にはアルバムを発売し、ツアーも企画されている。

取材・文/西村綾乃
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