Buono!、仏・パリのムーラン・ルージュ公演で地元ファン1000人が大熱狂

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Buono!が、現地時間12日夜、初の海外単独公演をフランス・パリにある、かのムーラン・ルージュにて開催した。

◆Buono! 画像@2012.02.12 フランス・パリ公演

チケットは即日完売。そしてライヴ当日には、フランス国内のみならず、近隣諸国からおよそ1000人のファンが駆け付けたという会場。オープニングでBuono!のミュージックビデオが会場内のスクリーンに流れると、「Buono!、Buono!」と大きな歓声を上がり、メンバーカラ―のピンク、赤、緑のサイリウムの光で埋め尽くされた。日本のライヴと何ら変わらない客席の光景だが、それが日本と違うとするならば、サイリウムを手にして、歓声をあげているそのほとんどが日本人ではない海外のファン、ということ(現地および周辺諸国から集まったファン、ともいえる)。もちろん日本人ファンや関係者もパリ入りしていており、Twitterなどで現地の模様は絶えず発信されていたが、開演前の大行列や超満員の会場などは彼らが撮影した写真などでも実際に確認できる。

「私たちの登場前からファンの方々の声援が想像以上に大きくて、その声援に負けないパフォーマンスを届けたいっていうプレッシャーを感じました。」── 夏焼雅

Buono!として、Berryz工房として、ハロー!プロジェクトメンバーとして、幾度となくステージ経験を積んでいる雅ちゃんはもちろん、鈴木愛理、嗣永桃子も、日本国内とは異なったボルテージには緊張を隠せなかったようだ。

そしてステージにBuono!が登場すると、彼女たちのライヴを待ち望んでいた現地ファンの興奮もMAXへ。大声援にそれぞれメンバーが、「メルシー!!」とファンに応え、リーダーの“ももち”こと嗣永桃子が「ボンジュール!」と大きな声で挨拶。すると会場からもそれを上回る「ボンジュール!」と大きなレスポンスが。喜びを感じたももちは、「今日は一緒に盛り上がろうねー!」と熱い意気込みをみせていた。

また、鈴木愛理が「レ ギャルソン ブゼトラ(男子いるー?)」呼びかければ、雅ちゃんは「リ フィーユ(女子は?)」とフランス語で呼びかける場面も。愛理は日本からフランス語の本を持参して頑張って勉強していたらしく、何より現地のファンに自分の言葉が通じて、コミュニケーションできたことが嬉しかったようだ。

この日、Buono!は、現在日本でツアー中の<Buono! LIVE 2012“R・E・A・L”>のセットリストを中心に全15曲を披露。また途中には、「ロッタラ ロッタラ」の振り付けをメンバー自らオーディエンスにレクチャーしたり。Buono!のライヴという空間の中で、誰もが言語の壁を超えて、ダンスや音楽で楽しい時間を共有できた事。そんな素敵な出来事に、メンバー、ファン、スタッフ誰もが無条件で笑顔になっていた。

「寒い中、開演の12時間くらい前から会場に並んでくれているファンの方がいたと聞き、ビックリしました。初めてのフランス公演で、公演前はドキドキしていたのですが、あたたかい歓声を送ってくださったので、優しいファンの方々に包まれて安心しました。今回の公演の前に会場に来て下さるファンの皆さんに手紙を書いてきて、それをステージで読んだんですが、私のつたないフランス語にも一生懸命聞きいって下さって、すごく嬉しかったです。あっ、あとフランスでもももちに対して「カワイイ カワイイ」ばかり言ってくれたことも、とっても嬉しかったです!! 今度は1週間くらいは行きたいし、Buono!ならでは、イタリアにも行ってみたいです。」 ── 嗣永桃子

一方、鈴木愛理は終演後、あまりの興奮と緊張だったことを打ち明けたが、初の海外公演を以下のように振り返った。

「とにかく楽しくてたまらなかった! みなさんすごく盛り上がってくださって、感動しました。あと、実は日本で公演する時にファンの皆さんがおくってくれる掛け声と海外の方の掛け声がちょっと違っていて、新鮮な感じを受けました。また海外でライヴをやりたいです!」── 鈴木愛理

また彼女は、「パリ市内にある美術館に行ったり、きれいな街並みが本当にステキで。あと、念願だった本場のクロワッサンも本当に美味しかったです!」と、渡航前に楽しみにしていたフランスの食文化とも無事に異文化交流できた様子だ(あの美味しい物を食べて満足気な愛理の表情が浮かんでくるファンも多いことだろう)。ただ、唯一、蚤の市と手芸屋に足を運べなかったことを残念がっていた。

今回、フランス滞在中にBuono!はパリ市内のKawaii Cafeでサイン会も実施した。このイベントではメンバーと身近に接することができるとあって、感動のあまり泣き出すティーンの女の子の姿も見られた。雅ちゃんは、国境を越えて気持ちを通じ合わせることができる喜びを以下のように言葉にした。

「言葉はなかなか通じないものの、嬉しい時の感情を豊かに表情で表してくれて、ものすごく伝わってきました。本当に感動しました。」── 夏焼雅

数多くいる日本のアイドルグループの中で、日本のアイドル文化や音楽を、世界に発信していける実力と現地の人気を備えているグループ、それがBuono!。メンバー3人は、今回のパリ公演を経て、そんな重要な役割を担っていかなければならないと強く感じたことだろう。

そして、Buono!は、パリ公演の興奮冷めやらぬまま、2月18日には大阪のなんばHatchで、25日にはZepp Tokyoでの公演を控えている。彼女たちが海外で得てきた感動と、現地での楽しかったエピソードは、この公演で日本のファンにも語られるはずだ。

なお、6月には嗣永桃子、夏焼雅が所属しているBerryz工房が、アメリカ・ニュージャージー州で開催される日本のアニメ、漫画、ビデオゲームをはじめとしたアジアのカルチャーを紹介するイベント<AnimeNEXT 2012>に出演する。

◆Buono! オフィシャルサイト
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