水前寺清子、「今だからこそ、唄いたい歌がある」

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11月15日、<J:COM PRESENTS 星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート>の記者会見が開催された。このコンサートは、201011月15日に死去した作詞家・星野哲郎(享年85歳)をしのび、2011年12月13日(火)に日比谷公会堂にて開催されるものだ。ご存じ「三百六十五歩のマーチ」「男はつらいよ」などの作詞は星野哲郎によるものであり、水前寺清子の恩師である。水前寺清子の愛称「チータ」も星野哲郎が名付けたものだ。

◆水前寺清子画像

水前寺清子は「私と星野先生がはじめて出会ったのは、東京のコンクールに出場した時でした。その時の審査員の先生のひとりが星野先生で、2位になった私に声をかけて頂きました。そのコンクールの会場が日比谷公会堂だったのです」と恩師との思い出を話した。

はじめて恩師と出会った日比谷公会堂で、「今だからこそ、唄いたい歌がある」と語る。

「星野先生は、おっしゃいました『応援歌は、幸せな時はいらない。みんなが大変な時にこそ必要だ』。3月11日の震災の後、星野先生の応援歌をみなさんが歌っているのを聴いて、先生は、こういう時にこそ必要だとおっしゃっていたのだ、とあらためて感じました。そして、私自身も先生の歌を唄いたい、と強く思うようになりました」──水前寺清子

会場では、星野哲郎事務所『紙の舟』の代表取締役社長で星野哲郎の長男・有近真澄氏からのコメントが読み上げられた。「ちょうど一年前の本日、父は母のもとに旅立ちました。父は多くの作品を残しています。その作品の中でも星野哲郎の「応援歌」を歌っていただく機会の多かった水前寺さん。今の日本の人々に、父が生きていたら伝えたかった想いを水前寺さんをはじめ、皆様のお力で、きっと届けてくれると信じています。父は亡くなりましたが、父の作品は、今もなお、みなさんの心に生き続けています。」

また会見には、コンサートにゲスト出演する辰巳琢郎とAJIも登壇した。辰巳琢郎は、舞台「星野哲郎物語“恋文”」で星野哲郎役を演じた縁を持つ。「実は星野先生とは生前にお会いしたことはありませんでした。しかし今年の6月に御園座で星野先生の役を演じるというご縁をいただきました。そこで星野先生の素晴らしさに出逢いました。今回のコンサートで、私は歌いませんが、朗読という形で星野先生の作品にふたたび触れることができ、光栄に思っています。この大変な時期、今こそ人生の応援歌ともいうべき演歌が大事になってくると思います」とその思いを語った。

AJIのリーダー橘哲夫は「僕達はアカペラヴォーカルでラジオでチータさんと共演がきっかけで、今回、お声かけて頂きました。星野先生の作品を、大先輩の方々と一緒に同じステージに立てることが幸せです」と話した。なおコンサートには、辰巳琢郎と舞台で共演していたモト冬樹もゲスト出演することも決まっており、「精一杯頑張ります」とその意気込みが届けられた。

コンサートの第一部は水前寺清子の歌と辰巳琢郎の朗読で、星野哲郎作品の“詞”と“詩”の世界を堪能し、続く第二部では星野哲郎作品を安藤実親の指揮と、岡本章生とゲイスターズの伴奏で、星野哲郎の応援歌を水前寺清子の熱唱で届けるという内容となっている。

<J:COM PRESENTS 星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート>
2011年12月13日(火)
@日比谷公会堂
昼公演 開演13時
夜公演 開演17時
[問]03-3431-9909(アルゴ)
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