PreSonusから、DSP搭載で音楽的モニタリング可能なUSB 2.0対応オーディオI/O 3モデルAudioBox 1818VSL/44VSL/22VSL
エムアイセブンジャパンはPreSonusのUSB 2.0オーディオ/MIDIインターフェイス「AudioBox 1818VSL」「AudioBox 44VSL」「AudioBox 22VSL」を10月7日より順次発売する。
「AudioBox VSL」シリーズは、USB 2.0インターフェース、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ、MIDI I/Oなどを強固なメタル・シャーシに搭載したWindows/Mac対応のオーディオインターフェース。入出力の異なる3モデルがラインナップされる。
搭載されるマイク・プリアンプは、「XMAXプリアンプ」と名付けられており、クラスA回路が採用されている。高電圧で動作(通常10~18ボルトに対し30ボルト)することで、余裕のヘッドルームとダイナミック・レンジ、より深みのある低域が得られ全体のサウンドもより豊かになるとしている。また、歪率0.005%、S/N比97dBという低ディストーション&低ノイズも特徴だ。
注目は、DSPベースのミキシング機能に加えて搭載される、OSをバイパスしカーネル・レベルで実行する新開発のPreSonus Virtual StudioLive(VSL)ソフトウェアの存在。このVSLソフトウェアによって、モニターおよびレコーディング時にリバーブ、ディレイ・エフェクトおよび「StudioLive 16.0.2のFat Channel」セクションと同等のチャンネル・ストリップ(コンプレッサー、リミッター、セミパラメトリックEQ、ハイパス・フィルター)を超低レイテンシーで実行可能となっている。
▲AudioBox 22VSLのVSLソフトウェアの画面。4入力とエフェクトバス×2およびマスター出力のフェーダーを用意。フェーダー数などはモデルにより異なる。エフェクトプリセットはドラッグ&ドラッグでカンタンに設定可能。 9月20日行われた発表会では、同社製品がアメリカのUSBオーディオインターフェイス分野で1位を獲得、FireWire製品で1位と2位を獲得(2011年6月、MI SalesTrak調べ)したことや、録音時の低レイテンシーでのモニタリングがアピールされた。多くのオーディオインターフェイスでは、ボーカル録音時のモニタリングで歌いやすいようにリバーブを効かせたいという場合には、ソフトウェアを利用するため15~30msのレイテンシー(遅延)が発生してしまう。しかし、「AudioBox VSL」ではレイテンシーが3ms以下に抑えられるため、快適な録音環境が構築できるというわけだ。また、「StudioLive 16.0.2」のFat Channelのプリセット50種類が収録されるため、レコーディング時のサウンドメイキングが非常にカンタンに行えるのも大きな特徴だ。このほか、VSLソフトウェアによるエフェクト音はモニタリング時に使用できるだけでなく録音も可能。また、異なるミックスを演奏者に送るといったことも可能となっている。
▲VSLソフトウェアによる低レイテンシーでのリバーブ込みのモニタリングの概念図(写真左)。本体は幅は異なるが奥行きは同じ(写真右)。
これら充実したハードウェア仕様に加えて、シームレスに統合された次世代のDAWソフトウェアであるPreSonus「Studio One Artist」も標準でバンドル。ループやサンプルも4GB以上収録される。パッケージ購入後、すぐにレコーディング、音楽制作が始められるようになっているというわけだ。
同社からはUSB接続のオーディオインターフェイスとして「AudioBox USB」という製品がすでに発売済み。こちらもフルメタル・シャーシ採用、「Studio One Artist」がバンドルされるが、USB 1.0対応で、VSLソフトウェアも利用できないほか、24ビット/48kHzまでの対応となる。その分価格は15,000円と安価に抑えられている。対応インターフェイスが異なることや価格帯の違いから、今後もこの「AudioBox USB」は併売される。
AudioBox VSLシリーズ各モデルの概要は以下のとおり。
●AudioBox 1818VSL
「AudioBox 1818VSL」は、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ×8、ADATオプティカルI/O、S/PDIF同軸I/O、ワードクロック出力およびMIDI I/Oを強固なラックマウントのメタル・シャーシに搭載し26×8ミックスが可能なフラッグシップモデル。バンドのレコーディングにも十分対応できる入出力が魅力。マイク・プリアンプ×8のほか、インストゥルメント入力×2、バランス・ライン入力×6、バランス・ライン出力×8、バランス・メイン出力×2を備える。
価格:オープンプライス(市場予想価格 50,000円前後)
発売日:2011年11月予定
●AudioBox 44VSL
AudioBox 44VSLは、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ×4およびMIDI I/Oを強固なハーフラック・サイズのメタル・シャーシに搭載し8×4ミックスが可能なミドル・クラス。マイク・プリアンプ×4のほか、インストゥルメント入力×2、バランス・ライン入力×2、バランス・ライン出力×4、バランス・メイン出力×2を備える。
価格:オープンプライス(市場予想価格 30,000円前後)
発売日:2011年11月予定
●AudioBox 22VSL
AudioBox 22VSLは、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ×2およびMIDI I/Oを強固な1/3Uサイズのメタル・シャーシに搭載し4×2ミックスが可能なエントリー・クラス。マイク・プリアンプ×2のほか、インストゥルメント入力×2、バランス・メイン出力×2を備える。このモデルのみUSB給電による動作が可能。
価格:オープンプライス(市場予想価格 20,000円前後)
発売日:2011年10月7日発売
◆AudioBox VSL 製品詳細ページ
◆エムアイセブンジャパン
◆BARKS 楽器チャンネル
「AudioBox VSL」シリーズは、USB 2.0インターフェース、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ、MIDI I/Oなどを強固なメタル・シャーシに搭載したWindows/Mac対応のオーディオインターフェース。入出力の異なる3モデルがラインナップされる。
搭載されるマイク・プリアンプは、「XMAXプリアンプ」と名付けられており、クラスA回路が採用されている。高電圧で動作(通常10~18ボルトに対し30ボルト)することで、余裕のヘッドルームとダイナミック・レンジ、より深みのある低域が得られ全体のサウンドもより豊かになるとしている。また、歪率0.005%、S/N比97dBという低ディストーション&低ノイズも特徴だ。
注目は、DSPベースのミキシング機能に加えて搭載される、OSをバイパスしカーネル・レベルで実行する新開発のPreSonus Virtual StudioLive(VSL)ソフトウェアの存在。このVSLソフトウェアによって、モニターおよびレコーディング時にリバーブ、ディレイ・エフェクトおよび「StudioLive 16.0.2のFat Channel」セクションと同等のチャンネル・ストリップ(コンプレッサー、リミッター、セミパラメトリックEQ、ハイパス・フィルター)を超低レイテンシーで実行可能となっている。
▲AudioBox 22VSLのVSLソフトウェアの画面。4入力とエフェクトバス×2およびマスター出力のフェーダーを用意。フェーダー数などはモデルにより異なる。エフェクトプリセットはドラッグ&ドラッグでカンタンに設定可能。
▲VSLソフトウェアによる低レイテンシーでのリバーブ込みのモニタリングの概念図(写真左)。本体は幅は異なるが奥行きは同じ(写真右)。
これら充実したハードウェア仕様に加えて、シームレスに統合された次世代のDAWソフトウェアであるPreSonus「Studio One Artist」も標準でバンドル。ループやサンプルも4GB以上収録される。パッケージ購入後、すぐにレコーディング、音楽制作が始められるようになっているというわけだ。
同社からはUSB接続のオーディオインターフェイスとして「AudioBox USB」という製品がすでに発売済み。こちらもフルメタル・シャーシ採用、「Studio One Artist」がバンドルされるが、USB 1.0対応で、VSLソフトウェアも利用できないほか、24ビット/48kHzまでの対応となる。その分価格は15,000円と安価に抑えられている。対応インターフェイスが異なることや価格帯の違いから、今後もこの「AudioBox USB」は併売される。
AudioBox VSLシリーズ各モデルの概要は以下のとおり。
●AudioBox 1818VSL
「AudioBox 1818VSL」は、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ×8、ADATオプティカルI/O、S/PDIF同軸I/O、ワードクロック出力およびMIDI I/Oを強固なラックマウントのメタル・シャーシに搭載し26×8ミックスが可能なフラッグシップモデル。バンドのレコーディングにも十分対応できる入出力が魅力。マイク・プリアンプ×8のほか、インストゥルメント入力×2、バランス・ライン入力×6、バランス・ライン出力×8、バランス・メイン出力×2を備える。
価格:オープンプライス(市場予想価格 50,000円前後)
発売日:2011年11月予定
●AudioBox 44VSL
AudioBox 44VSLは、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ×4およびMIDI I/Oを強固なハーフラック・サイズのメタル・シャーシに搭載し8×4ミックスが可能なミドル・クラス。マイク・プリアンプ×4のほか、インストゥルメント入力×2、バランス・ライン入力×2、バランス・ライン出力×4、バランス・メイン出力×2を備える。
価格:オープンプライス(市場予想価格 30,000円前後)
発売日:2011年11月予定
●AudioBox 22VSL
AudioBox 22VSLは、ハイエンド24ビット/96kHzコンバーター、XMAXクラスAプリアンプ×2およびMIDI I/Oを強固な1/3Uサイズのメタル・シャーシに搭載し4×2ミックスが可能なエントリー・クラス。マイク・プリアンプ×2のほか、インストゥルメント入力×2、バランス・メイン出力×2を備える。このモデルのみUSB給電による動作が可能。
価格:オープンプライス(市場予想価格 20,000円前後)
発売日:2011年10月7日発売
◆AudioBox VSL 製品詳細ページ
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