「WORLD SONIC NEWS VOL.20」モホンビ「僕のミッションは愛を広めることさ」
今回は、レディー・ガガの仕掛人レッドワンが大プッシュする超大型新人モホンビをフィーチャーします。
◆モホンビ画像
7月末に来日したモホンビは、都内でスペシャル・イベントを開催、筆者は残念ながら別件があり、行けなかったんですが、イベント自体はサイコーに盛り上がったみたいですよ。ここで、モホンビがどんなアーティストなのか、ご紹介しておくと、アフリカ・コンゴ出身の24歳。お父さんは元王族。11歳のとき、国内情勢の悪化でスウェーデンに亡命。ストックホルムで暮らすようになったころから、ポップ・ミュージックに目覚め、音楽を勉強し、国立音楽大学に進学、プロのミュージシャンを目指します。
そしてお兄さんとユニットを結成し、2007年にデビュー。その後、ソングライターとして韓国の人気グループBIGBANGに楽曲提供などの活動を経て、2009年にロサンゼルスに移住。そこでレッドワンと運命的に出会い、彼が立ち上げたレーベルの第1弾アーティストとして、アルバム『ムーヴメント』でデビューを果たしました。
そんなモホンビのインタビュー、まずはレッドワンとの出会いについてお届けしましょう。
LAに移り住んだモホンビは、近所に住んでいるスウェーデン出身の人たちと仲良くなったそうです。そんな彼らがなんとレッドワンと仕事をしている人たちで、その中のひとりが「今、レッドワンが街に来ているから、会いに行かないか」と誘ってくれて、会いに行くことに。そのときの様子をこんな風に話してくれました。
「スタジオに行くまで、ものすごいストレスだったし、緊張したよ。そしてスタジオで仕事をしていたレッドワンが“モホンビ?やっと会えたな!”って言ってくれたんだ。驚いたよ。“なぜ、僕のこと、知ってるんですか?”って聞いたら、“君のことはよく聞いていたよ。スウェーデンにいたときからね。君のことを耳にしてから10年は経ってるよ“って。そのとき思ったんだ。一生懸命やってきて良かったと。レッドワンはクラブのプロモーターからこの若いヤツはすごいぜって聞いてたらしい。僕はパフォーマンスするのが大好きだったからね。彼は僕がLAに来たことも凄く喜んでくれたんだ。そして彼の前で演奏して、1曲終わったら、“君が言いたいことは分かったよ。もし君が望むならスターになるチャンスをあげる“って言ってくれたんだ」
レッドワンもモホンビも、アフリカとヨーロッパの、両方のバックグラウンドがあるという共通点もあって、意気投合したんでしょうね。
デビュー・アルバムのタイトルはMOVE・動きと、MEAN・意味するの過去形MEANTを組み合わせた造語で『MOVE MEANT』となっています。そんなタイトルにした理由を聞いてみました。
「ここ数年の、辛かったことや仕事なんかを一体にしたかったんだ。それを乗り越えていなかったら、僕はここにいなかった。僕はやり遂げたと思っている。それから“ムーヴメント”にしたのはこれが僕のミッションの始まりだから。多くの人々を集めて、世界をよくするだけじゃなく、自分の音楽で人々がハッピーになるように愛を広めたいんだ。僕のムーヴメントのひとつは愛を広めることなんだよ」
素晴らしい考え方だと思いますね。アーティストとして目標は大きいほうがいいのです!そんなモホンビは夢だけじゃなくガタイもでかいです。身長は190センチ!でもスリムでスタイルは抜群!そこで、何かスポーツをやっていたのか、聞いてみたら、こんな答が返ってきました。
「子供の頃はいろいろな格闘技をやってたよ。ムエタイとかカンフーとか。今はダンスするくらいだね。パーティが好きなんだ。パーティでただ座ってるだけなんてありえないからね。フロアで汗をかくくらいダンスするから、この体型を保っている。リサーチって呼んでるんだ。パーティじゃなくてリサーチだよ!」
次のアルバムのためのリサーチ!?うまいこと言いますね(笑)。続いて影響されたアーティストについて聞いてみました。
「たくさんのアーティストから影響を受けているよ。子供の頃からね。僕は14人兄弟がいるし、みんな音楽が好きだったから。姉はボブ・マーリーが大好きで、母はエルヴィス・プレスリー、兄はハードコア・ヒップホップ、また別の兄はジャズというように。僕は掃除機みたいにみんなの影響を吸い取ったんだ。僕は末っ子だったからね。ほんとに小さい頃から自分の人生の中で音楽がいちばんだった」
モホンビは韓国の人気グループ、BIG BANGに楽曲を提供しています。その辺のいきさつを話してもらいました。
「僕がストックホルムにいた時、初めてBIG BANGを聴いたんだ。友達のジミーが聴かせてくれてね。彼もレッドワンと仕事をしていて、前は一緒のチームだったんだ。で、ジミーが、彼らのマネージャーが僕と連絡を取りたがっているって知って。ぜひこのボーイ・バンドのために韓国語かアジア向きにかいてくれと。それはすごいねってことになって、もちろんやるよって。自宅の寝室にスタジオがあるんだけど、そこでPCからビートを送って。実は「ガラガラGO!!」はLAに移ったばかりのころにソファーに座ってPCでつくった曲さ。あれをきっかけに仕事の幅も広がったよ。だれもやってなかったアジアの音楽にビジネスとして参入したって感じだね」
BIG BANGのメンバーとは会ったことがあるのでしょうか?
「去年、実は僕、東京にいたんだ。初めてね。彼らが東京に招待してくれたんだよ。彼らのショーが横浜スタジアムであったんだよね。そのときにスタジオでセッションもしたよ」
意外な裏話にびっくりです!モホンビはアルバムのジャケット写真からもわかるように、お洒落好きなようです。
「色物が好きなんだ。アクセサリーも帽子もすきだよ。アースカラーが好きだね。自分のシャツもデザインしてるんだ。アフリカの生地とコットンを混ぜてね。今回は持ってこなかったんだけど、次回は持ってくるよ。ショーでは自分の作ったシャツを着てるよ」
それでは最後にモホンビからみなさんにメッセージです。
「日本のミュージック・ラヴァーズ、そしてダンスフロア・ソルジャーたち、元気かい?みんな応援してくれてありがとう。これがムーヴメントさ。ダンスし続けて愛を広めていこう!いい感じでね。またすぐに日本へ戻ってきたいと思ってるよ。僕のショーを見逃しちゃダメだよ。次のショーには絶対来てね!」
レッドワンとの運命的な出会いが象徴するように、才能のみならず運も持ち合わせている大型新人モホンビ!会ったときの印象はとてもフレンドリーで育ちの良さも感じました。まだ新人なのに“雰囲気がある”とでも言えばいいのでしょうか…次に会うときはスーパースターになってたりして!?そんな予感を感じさせるアーティスト、要チェックです!
text by kenji kurihara:UNITED PROJECTS
『ムーヴメント』
UICI-9045 1,980円
◆WORLD SONICチャンネル
◆WORLD SONIC オフィシャルサイト
◆J-WAVE SATURDAY SONICサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
この記事の関連情報
D-LITE(BIGBANG)、5年ぶりのトーク&ライブツアー開催決定。日本公式FCもオープン
TAEYANG(BIGBANG)× LISA(BLACKPINK)コラボ曲「Shoong! 」パフォーマンス映像公開
TAEYANG(BIGBANG)、5年8カ月ぶりのソロ作品『Down to Earth』リリース
<サマソニ>にBABYMETAL、SEKAI NO OWARI、ももクロ、SOL、jxdnら
BIGBANG、カムバック。4年ぶりの新曲「Still Life」リリース
V.I(from BIGBANG)、ライブDVD&BDトレイラー映像公開
V.I(from BIGBANG)、入隊前最後のソロツアー開幕。トレエン斎藤もサプライズ登場
V.I(from BIGBANG)、ソロツアー閉幕「ぼくも早くBIGBANGメンバーに会いたくなりました」
V.I(from BIGBANG)、初のソロツアーを映像作品化