荒木飛呂彦、ロックフェスをするなら誰を呼ぶ?

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1987年から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした『ジョジョの奇妙な冒険』は、今もなお世代を超えて多くのファンを熱狂させる作品のひとつ。荒木飛呂彦の作品から匂い立つ洋楽への深い愛情とその知識は、皆の知るところだが、現在Amazon.co.jpミュージックストアにて、“『ジョジョの奇妙な冒険』とAmazon.co.jpのコラボ企画”特集が公開されている。そこでは岸辺露伴をイメージキャラクターに迎え、荒木飛呂彦の特別インタビューを掲載、音楽へのこだわりと好みが垣間見れる必見の特集が掲載されている。

いつも仕事中に音楽を聴いているという、いわゆるながら族の荒木飛呂彦は、「仕事中に音楽がないとダメですね。」と断言。「音楽が自身の作品に与える影響について」という質問に対する返答だが、影響云々以前に、音楽自体が生活の中で不可欠なものということのようだ。

初めて買った音楽作品は?という質問には、イエス『危機』、最も好きな映画音楽は『夕日のガンマン』を即答。中学~高校時代という多感な時期に出会ったと思われる名曲が、今でも大きな存在感を示しているようだ。

興味深いのが、生涯ベストアルバム5作品とその理由を訊いたもの。5つに絞ること自体が無理難題だったはずだが、荒木飛呂彦が答えたのは以下の作品。

●『危機』(イエス):完璧
●『レイト・フォー・ザ・スカイ』(ジャクソン・ブラウン):泣ける
●『ヒステリア』(デフ・レパード):燃える
●『フィジカル・グラフィティ』(レッド・ツェッペリン):巨弾
●『ビヨンド・ザ・ミズーリ・スカイ』(チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー):極上

へヴィなものからアコースティックなものまで、そしてそのどれもが深遠なる味わいを持つ作品だ。これが『永遠の序曲』『カッツ・ライク・ア・ナイフ』『エース・オブ・スペーズ』『紫の炎』『夜の彷徨』とかになると、どうもミーハーで軽くなってしまうのはどうしてか。荒木先生、さすが。

荒木飛呂彦の育った音楽世代は、アナログLPをジャケ買いするような文化も育んだが、好きなジャケットデザインの作品には、以下の5作品を挙げている。

●『危機』(イエス):とにかくロゴのデザインとそして手描きの(CGじゃない)緑色のグラデーション
●『不死蝶』(サンタナ):宝石のような蝶々
●『ブラインド・フェイス』(ブラインド・フェイス):エロすぎる
●『ブレックファスト・イン・アメリカ』(スーパートランプ):食べ物のような大都会
●『アンダーカレント』(ビル・エヴァンス&ジム・ホール):美しすぎる写真

自ら主催者になって好きなアーティストをブッキングした<ARAKI MUSIC FESTIVAL>を開催するとしたら、プリンス、パット・メセニー、オリビア・ニュートン・ジョン、レッド・ツェッペリンを呼びたいという荒木飛呂彦。その選択眼、やっぱりタダ者じゃないっす。

◆『ジョジョの奇妙な冒険』とAmazon.co.jpのコラボ企画サイト
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