デフ・レパードのジョー・エリオット「ヘヴィ・メタルって言葉に異議あり」
英語版ウィキペディアのWeatherman90さん, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
デフ・レパードのフロントマン、ジョー・エリオットは、デフ・レパードがヘヴィ・メタル・バンドと呼ばれるのが好きではないそうだ。
エリオットは、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプとベーシストのガイ・プラットによるポッドキャスト『The Rockonteurs』のインタビューで、こう語っている。「俺は、ヘヴィ・メタルって言葉に意義ありだ。なぜなら、ロックに詳しくない連中はみんな、ヘヴィ・メタル・バンドやってるなんて、それはバッド・ニュースだと考えるからだ…。間抜けの集まりって印象を持つだろ」
「AC/DCはブルース・ロック・バンドだ。UFOやシン・リジィはヘヴィ・メタルではなかった。モーターヘッドでさえ、ブルースの影響があった。クイーンがヘヴィ・メタル・バンドだったことはない。ブライアン・メイのおかげで、いくつかヘヴィ・メタルな曲はあったけどな。俺らも同じだと思う。ロックだ。ヘヴィなロックだ」「俺らの最初のEP(*1979年リリースの『The Def Leppard E.P.』)を聴いてみろ。“Ride Into The Sun”って曲があるが、あれは完全にポップ・ソングだ。だが、“(Getcha) Rocks Off””は徹底的なロック・ソングだ」
「もし、俺らがヘヴィ・メタルなら、ザ・ローリング・ストーンズだってそうだ。ギタリスト2人にベース、ドラム、シンガーって構成だからな。馬鹿げた言葉だよ。俺はロックが好きだ。それを分類し始めるから、俺は苛立つ。ただのロック・バンドとかポップ・バンド、もしくはその両方じゃダメなのか?」
オジー・オズボーン(Vo)も、過去に同じような発言を繰り返している。彼は昨年、CNNのインタビューで「自分と“ヘヴィ・メタル”という言葉が結合することに、ずっと違和感を持ってきた。ヘヴィ・ロックっていうなら、わかる」と話したのに続き、『SPIN』のインタビューでは「俺は、俺に与えられたそのタイトル、“メタル”っていうのを心地よく思ったことはない。(メタルと呼ばれていい)本当にヘヴィなバンドがいて、オジー・オズボーンもヘヴィだからって、同じカテゴリーに入れられる。一度、特定のジャンルに分類されると、軽めだったりアコースティックだったり、自分がやりたいと思うことをやるのが難しくなりかねない。昔は、ロック・ミュージックってだけだった。今だって、ロック・ミュージックってだけだ」と語っていた。
Ako Suzuki
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