椎名慶治、全身全霊体当たり

◆椎名慶治画像
『RABBIT-MAN』冒頭の収録曲がSEとして流れてくると、いよいよソロの椎名と対面かと誰もが一瞬身構えた。その瞬間始まったのは、なんと「それじゃあバイバイ」。大ヒットとなったSURFACEのデビュー曲だ。裏をかくのが大好きな椎名らしいツカミ。後にMCで「やっぱ原点だなと思って」と1曲目にやった理由を語ったが、つまり彼は、“SURFACEがみんなに愛されてると今でも感じてる。俺も愛してる。あの時の俺もソロの俺もみんな同じ俺”ということを、まず示したかったのだろう。過去否定を少なからず懸念していた観客は、これで一気に安心し、屈託なく椎名慶治の世界になだれこんだ。

後半には、互いにフィーチャリングしたり、されたりの交流が続いているZEROが登場。キレのいいラップにヒップホップ・マナーでからむ椎名が新鮮だった。支えてくれている人々への感謝をこめた本編ラスト「取り調べマイセルフ」では、駆け抜けてきた1年を思いホッとしたのか、気づけば椎名は男泣き。代わりに観客は大合唱でエールを送った。

歌声も感情もまさに全身全霊体当たり。その人間くささに、また多くの人が魅了されたに違いない。
text by miho fujii
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