DIAMOND☆DOGS、ライヴ直後のホットなインタビューを独占公開
▲DIAMOND☆DOGS are(写真左より)森新吾、小寺利光、TAKA、東山義久、咲山類、和田泰右、中塚皓平
◆DIAMOND☆DOGS、ライヴ画像
――今日のライヴの感想からお願いしたいんですけど。頭のMCで東山さんが「赤坂BLITZ」というところを「(SHIBUYA)AX」と言ってしまったり、小寺さんがメジャーデビューシングル「カルナバル~禁じられた愛~」の発売日を11月と噛んでしまったり、そんなハプニングもありましたが……。
東山義久(以下、東山):あれは計算ずくなんですけどね(笑)。
――ホントですか!?(笑)
森新吾(以下、森):この二人(東山と小寺を指差す)は噛み倒しましたよ。
小寺利光(以下、小寺):もう……いろいろやりましたよ。
――でも、そのハプニングでさらに盛り上がりましたね(笑)。
森:ああいう感じのMCは僕たちの味なんですよね。
小寺:しっかりしているようでしてなかったりとか。
森:でも、キメるところはキメて。
東山:キメるところはキマってましたか?
――キマってましたよ(笑)。
東山:なんで口元が緩んでるんですか(笑)。
――いやいや……(笑)。7人のバランスが良いなと思ったのと、計算なのかなんなのかよくわからない素が出る部分で笑えて……。
森:(小声で)計算です。
小寺:計算って書いておいてください、とりあえず。
――ははは(笑)。楽しかったですよ。
森:ショーも僕らは頑張っているんですけど、MCのほうが面白いって時々言われるんですよ。
小寺:コントのようになったりすることもあるんですよ。本当にタライが落ちてきたりとか。そういうことが仕込まれていたり、これからもあると思うので楽しみにしていてください。
――丸8年の中では色んなステージを踏んでいると思うんですけど、変遷もあったんですか?
東山:僕たちは毎シーズンに一回ずつ、一週間くらいに渡って大きなステージをやっていて。あとはディナーショーを年に二回。時間があるとダンサーの5人がダンサーに徹するようなライヴをやっていたり。その隙間隙間で個々の活動もしてきました。僕ならミュージカル、森新吾は振り付けの仕事だったり。そんな風に活動してきました。今日のライヴは、誰が主役ということでもなく、みんなが主役ということで作っているんですね。中盤の“SWAN JAZZ”のところでは、それぞれのダンスのスペシャルなところを見せたりしていますよね。お笑いの要素も混ぜたりしながら。あれは3年くらい前に作ったものの中から抜粋したんです。以前は打ち込みで音楽を作って、それに合わせて踊っていたんですけど、今回は初めて生バンドでやってみた。今日の公演は、今まで僕たちがやってきた公演の中から馴染みのあるものを選んで構成しているんです。色んなライヴを見ている人は、“こんなライヴの形もあるんだ”って思ってもらえるんじゃないかなと思いますね。歌う人がいてバックダンサーが出てきてっていう感じではなく、7人全員が主役っていう。
森:今回のセットという額縁があって、バンドがステージのセットの下にあんな形でいてって考えたときに、ひとつずつ切り抜いても絵になるということを考えたことが僕たちの真骨頂であり、歌って踊れる人が固定でいるという先入観で見られるのも違う。ヴォーカル2人とリーダーが歌うシーンもあれば、ヴォーカル2人と僕と泰右が歌うシーンがあったり、いろいろごちゃ混ぜにして、結局なんなんだ!?と言ったら、“これが僕たちのスタイルです”っていう形にはできたような気がします。“SWAN JAZZ”に関しても、打ち込みでやる良さというのもあるんですね。カオスのような難解な流れになっているんで。でもBLITZで生バンドでやるんだったら、新しい挑戦でもあったので、セットリストの真ん中にドンと持ってきて。後半はみんなが歌って踊れる盛り上がれる楽曲でっていうような感じで。お客さんがどこを見ても“良かった”って言ってもらえるような流れにはなっているんじゃないかなと思います。
――皆さんダンスのルーツが違うから、「SWAN JAZZ」のような色んなスタイルのダンスが集まったパフォーマンスができるんですよね。ダンスのミクスチャーというか。
森:はい。たとえばリーダーの踊りを僕がガチで踊れといわれたら、僕はできないし。そこは良い部分の引き出し合いで。結局僕らは音楽があって、踊りが表現できるわけだけど、僕たちは踊りメインで考えてしまうところがあるので。どう踊りを立たせて、音楽をのせて行くのか。そうなっていくと、ヒップホップから入って、ファンクになって、ジャズファンクになって、クラシックになって、そこから今度は3拍子になるという、あの流れは僕らならでは。小寺くんはタップが得意だけどジャズも踊れるからああいう曲でもできるし。
――ジャンルを問わず、ダンスの面白いところが詰まってますものね。
小寺:みんなが違っていて、お互いの良いところをお互いが知っているから、それをみんなで切磋琢磨しながらやっているグループなので。それが伝われば。
東山:だた短所もあって……ユニゾンがそろわない(笑)。
――みんなのダンスのルーツが少しずつ違うから(笑)。
東山:はい。これは9年間、悩み続けていることなんですね。でも、もうこれはいいかということになりました。僕らはダンサーだけど、ダンサーじゃないので。パフォーマーだから。頑張ってやろうとしてるんですけど、僕が踊る感じと森くんが踊る感じは違うんですよね。どっちが正しいとかではなく。ダンスを正しい目で見たら、もっと揃ったほうがいいんじゃないかというのは、自分の中ではあるんだけど、今はエネルギーのほうが大事だと思っているから。
森:ユニゾンが合わなかったり、“ん?”って思うこともあるかもしれない。でも、ユニゾンがビタッと揃うグループよりも、僕たちの空気を動かしている感じというのは、なかなか作れないかもしれないですね。それは不思議なものがありますね。
――なんだかバンドサウンドのようですね。このメンバーだからこそ生まれるサウンドっていうのがバンドにもあると思いますけど、ダンスでもそういうことがあるんですね。
森:9年やっていて、個で確立してきたものがそういう空気感にさせるのかもしれないですね。僕たちって踊りをやって楽しんでいるけど、お客さんって見て聴いて楽しんでいる。クラシックを聴いた人はヒップホップを聴いたときに“あれ?”っていう違和感があったりすると思うんだけど、僕たちもクラシックバレエにはかなわないところというのは凄くわかっているんですね。タップにもかなわないところがあることも知ってる。そういうことがバランスよくなると、お客さんの嗜好が変わるんですよね。耳で見て、目で聴くようなことになっていく。僕らはそういうものをどんどん作っていきたいと思うんです。
――しかも、歌物をやるときはロックサウンドだったりしますよね。それとダンスを合わせているのもDIAMOND☆DOGSならではなんじゃないですかね。なおかつ、メジャーデビューシングルのカップリングの「噂の男たち」はラップで、ヒップホップですし。
東山:たまたまカップリングで入れさせていただくことになったんですけど、僕らの中では新しいというか。
小寺:デビューということで僕らのことを新しい部分を見せようということで、挑戦だったんですよ。
東山:ライヴではこれから定番になっていくんじゃないですかね。今回のライヴで初披露だったので。
――そんなカップリング曲「噂の男たち」も収録されたメジャーデビューシングル「カルナバル~禁じられた愛~」なんですけど。9年目にしてメジャーデビューというのはどんな気持ちですか?
東山:まぁ……デビューはしているようなものだったので。もう僕らはステージに立っていて活動はスタートしているわけで。でも、自分が始めたときの目標のひとつは、音楽シーンで、ヴォーカルを前に出しながら、それを僕らが支えていくということが目標だったので。これが本当にやりたいことという、これだけではないんですが、これも含めてのこれからですよね。舞台だけでやっていくには限界がありますし、メジャーデビューの話をいただいたときに、これで多くの人に僕たちのことをまず知ってもらえるなと。僕らは東京だけでしか活動していなかったんですけど、名古屋と大阪でも活動ができて、北海道や九州にも行くことがでいたら、今回のこういう動きというのが良い流れになると思うので。
森:僕らを知ってもらえて、地方で僕たちの生のパフォーマンスを見てっもらうことが出来たら、それは僕たちにとってすごく嬉しいことで。
東山:メジャーデビューというのは僕らが今まで知らなかった世界なので。今まで知っている世界をずっと掘り下げていく作業をしていたんですけど、これからは新しい世界なので、新たな気持ちで、DIAMOND☆DOGSの元年として、こういうパフォーマンスができる人たちが、どういう風に表現していくのかを考えるときなのかなって。今は“やった!”っていう感じよりも、“ヨシッ!”って感じなんですよね。
小寺:いろんなことに挑戦してきたけど、今回も新しい挑戦になるので、これからも新しく道が開けていったらなと思うところがあるので。どうにかつなげていきたいですね。
――そのデビュー曲の「カルナバル」はスパニッシュロックということで。
東山:はい。最初に話したように、僕らは年に何回かやってきた公演の中でタンゴだけでやったり、フラメンコの公演に出たり、色んなダンス文化の他のアーティストの方とコラボレーションする機会もあったので、“おぉ、なんだこの曲”っていう意外な感じではなくて。森くんが振り付けをしたんだけど、外から僕らを見た人の振り付けだと、もう少し面白くなかったと思うんです。メンバーが振付けたからこそ、それぞれの良さもわかっているし、できることできないことがわかった上での最大公約数の構成なんですよね。すごくいい仕上がりになっていると思います。
――幅の広いシングルですよね。
東山:これからどんなものが出てくるのか、自分たちでも楽しみです。
小寺:もともと色んな曲をやってきているので、二枚目、三枚目とできてきたときに、色んな曲を挑戦させてもらえたら。
森:でも変わらないのは、7人がクリエイターとして輝いているっていうことなんですよ。
東山:9年も続けてきて、僕らもいろんなことを経験していますから、今後も僕らにしかできないような曲で。韓流に負けないように(笑)。
――ははは(笑)。幅が広いですから、ライヴを見たら、何か見つかるという感じもありますしね。
森:うん。きっと、何か好きな部分を見つけてもらえると思います。メンバーの個性もそうだけど、必ずひとつは心に刺さるものが見つかると思います。
取材・文●大橋美貴子
なお、BARKSでは5月1日(日)に行われたメジャーデビュー記念ライヴ<HI FLY HIGH in 赤坂BLITZ>のバックステージ&ライヴレポを絶賛公開中。こちらもチェックして、彼らの素晴らしいパフォーマンスと楽屋での様子を堪能してほしい。
◆噂のダンス~DIAMOND☆DOGS~ 東山義久 編(ジャズダンス)
『カルナバル~禁じられた愛~』
初回限定盤A<CD+DVD[オリジナル・ビデオクリップ]>
VIZL-411 \1,600(tax in)
初回限定盤B<CD+DVD[ダンス・ビデオクリップ]>
VIZL-412 \1,600(tax in)
通常盤
VICL-36634 \1,000(tax in)
◆DIAMOND☆DOGS オフィシャルサイト
◆DIAMOND☆DOGS、ライヴ画像
◆DIAMOND☆DOGS、CDデビュー記念ライヴ<HI FLY HIGH>バックステージ&ライヴレポ
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