Bahashishiの新盤が夜のイメージなのは「夜行バスの中で曲を作った」から?
1月29日に渋谷スターラウンジでワンマンライヴを開催したBahashishiが、ライヴ直前となる26日、<Bahashishi ワンマンライブ 2011 ルミネセンス開催直前スペシャル>と題して、ライヴリハーサルの現場からUSTREAMで生配信を行なった。そこでBARKSでは生配信の現場に潜入を試みた。
◆<Bahashishi ワンマンライブ 2011 ルミネセンス開催直前スペシャル>画像、「オトノナイセカイ」ミュージックビデオ
都内近郊のスタジオから生中継された今回の番組。放送直前までBahashishiは白熱したリハーサルを行なっており、USTREAMの番組は、そんなリハーサルのワンシーンを切り取るようにスタートした。
開始時刻を少し過ぎて、インスト楽曲(作品未収録曲)からスタート。昨今、Bahashishiは、いわゆる“歌モノ”ではないインスト曲も演り始めるなど、これまでとはまた違った角度からも音楽に対してアプローチを開始している。関係スタッフによると、後述するコラボレーションや、セルフプロデュースとともに、このような新しいチャレンジが、Bahashishiというバンドが進化していく上でとてもよい刺激となっているのだという。
放送開始直後はPCの画面で視聴者数や反応を確認していたヴォーカルのユラリがフレームインして、インストから「オトノナイセカイ」へ。ベース・JARIとドラム・Hajimeによるリズム隊がグイグイと曲を引っ張っていく心地よいアッパーチューン。きっとUSTREAMで番組を見ていた視聴者にもスタジオの迫力は伝わったことだろう。
さらに最新アルバム『ルミネセンス』から「僕らを呼ぶ声」と「声を聴かせて」を披露したBahashishi。実はこのタイミングでライヴパフォーマンスは終了となるはずだった。しかし、番組を見ていた視聴者からのリクエストもあり、スタッフから「もう1曲くらい、何かできる?」の声。まったく打ち合わせなしの突然のリクエストにメンバーは「何にしようか?」とその場で相談を開始する(もちろんこの様子もUSTREAMでは流れていたことだろう)。視聴者、そしてスタッフからの突然のリクエストと、それに応えてパフォーマンスを披露できてしまうBahashishi。まさにUSTREAMのある種の“緩さ”と、ライヴバンドとしての高いパフォーマンス能力が結びついた瞬間だった。
インストもこなせるテクニックにポップな一面を持ちつつ、「オトノナイセカイ」や前作『シン』収録曲にして、今回リクエストに応える形で披露された「インスピレーション」などでアグレッシブなサウンドも奏でるなど、変幻自在に音世界を変えていくBahashishi。リハーサルスタジオからのライヴパフォーマンスは、ファンにとってはライヴ前最高の贈り物になったはずだ。
さらに今回の番組では、特別にトークコーナーも用意された。タワーレコード新宿店の望月 氏がインタビュアーとなり、メンバーが再登場。和気あいあいとした雰囲気の中、Bahashishiの作品を普段扱っている望月 氏のバイヤーとしての嗅覚から本人たちを目の前にして感じたことを投げかけると、メンバーはそれを真摯に受け止めつつ、自分たちの気持ちや想いをコメントした。