西村綾乃の2011年注目アーティスト第1回 ViViD


◆ViViD画像
ViViDはボーカルのシン、ギターの零乃(れの)、同・怜我(りょうが)、ベースのイヴ、ドラムのKo-kiの5人組。2009年7月、インディーズチャートで初登場2位を獲得したシングル「Take-off」でデビュー。Jポップのように耳なじみの良いメロディーから、バンド感あふれるハードな曲、またラップを織り交ぜるなど枠にとらわれない楽曲が魅力だ。
高田馬場AREAから始めたライブは、すぐに渋谷O-WESTへと動員を増やし、2010年7月には仏パリで行なわれた日本文化を紹介する日本文化紹介フェスティバル<JAPAN EXPO>に招待された。同月発売のシングル「PRECIOUS」はオリコン週間ランキングで15位(インディーズ1位)と支持を拡大。8月に渋谷AXでメジャーデビューを公表し、2010年末、渋谷C.C.Lemonホールで行なったインディーズ最後の公演チケット2000枚はわずか1時間で完売していた。
バンド名は「メンバーひとりひとりが鮮やかに輝き続けるように」という意味を持つが、ライブでは「バンドがひとつになり、グルーヴを出すことが大事」とリーダーの零乃は言う。重ねたミーティングの時間が5人の意識をまとめ、個人で光を放つ部分、フロント4人が息を合わせ前に飛び出る部分など、ライブの中に生まれた波が彼らに自信を与えた。
「インディーズ最後のステージ(渋谷C.C.Lemonホール)は、初ホールで、今までで一番大きな会場だったけれど飲み込んでいる感覚があった」と零乃。Ko-kiは「自分たちの成長を自分たちでも感じる。メジャーになったからには、まずは年内に武道館。そして5年後にはドーム。自分にプレッシャーをかけることで、もっと高いレベルに向かっていきたい」と思いは膨らむ。
デビュー曲、『「夢」~ムゲンノカナタ~』は、アニメ「レベルE」(冨樫義博原作、テレビ東京)のエンディングテーマとして放送中。疾走感あふれる楽曲はアーティストとして無限の可能性を感じさせる5人の節目にピッタリの曲だ。
歌詞を書いたシンは「今の時代、学歴や仕事などいろいろなものに縛られ、身動きが取れなくなっている人がたくさんいる。自分らしく生きることができていない人に、世界は大きいということ、だから狭い方ばかり向かないで、自分の可能性は無限に広がっているんだということに気付いて欲しいと思いを込めました。きっかけは映画『メン・イン・ブラック』の最後。異生物が持っているビー玉の中に世界がある…という映像を見て。僕自身、ハッとさせられたので」。
イヴは自分たちの音楽は「MelodiX Mixture Rock」。「5年後にはこのジャンルを確立する」と気炎。怜我は「武道館に立てば、もっと上が見えるはず。5人でもっといい景色を見たい」と“ムゲンノカナタ”へ思いをはせた。
3月14日、SUNPHONIX HALL in YOKOHAMA ARENA(横浜市港北区)を皮切りに、<Dear...ViViD COLORS>と題した初のツアーを展開。札幌、名古屋、福岡などを回り、5月15日、日比谷野外音楽堂で最終公演を予定している。
取材・文●西村綾乃
◆ViViD PS COMPANYオフィシャルサイト
◆ViViD EPICレコードオフィシャルサイト
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