パール・ジャム、ツアーで排出した二酸化炭素を考慮し植林ビジネスをスタート

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地球温暖化を懸念し、問題を認識させるためのキャンペーンやイベントに参加するミュージシャンは数多くいるが、パール・ジャムは、2009年のツアーで排出された二酸化酸素を吸収するため植林という直接行動を起こすという。彼らはこれをパール・ジャムの“ビジネス”とも考えているそうだ。

ギタリストのストーン・ゴッサードはロイター通信にこう話した。「パール・ジャムはバンドだ。だが、ビジネスでもある。自分たちのことをワシントンの事業だと考えている。二酸化炭素排出量を考慮する社団法人だとね」

有名人が地球温暖化のキャンペーンやイベントに参加するのは素晴らしいことだが「1日や1週間、関心を集めるだけ」で「長期的に一貫したビジネス方針が必要だ」という。

パール・ジャムが2009年に行なった32公演のツアーでは、移動(飛行機、トラック等)で消費された燃料、ホテルでの宿泊、観客48万人の会場までの往来などにより7,000トンの二酸化炭素が排出されたと考えられている。バンドはこれをカバーするため21万ドル(約2,000万円)を費やしワシントン州に木を植える予定だという。

彼らはこれまでにもアルバムの製造や流通過程で排出した二酸化炭素を考慮し、15万ドル(約1,400万円)を投資している。そしてこの先、植林によりシアトルやケントにある33エーカーの森林を再建したいと考えているそうだ。

パール・ジャム関連ニュースとして、フロントマンのエディ・ヴェダーは今週、ロンドンで開かれたチャリティ・イベント<Teenage Canser Trust>のザ・フーのステージにゲスト出演。『Quadrophenia』の完全パフォーマンスで「The Punk And The Godfather」をロジャー・ダルトリーとデュエットしたという。

Ako Suzuki, London
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