山口いづみが37年ぶりに歌手復帰、ボサ・ノヴァを歌う

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テレビ、映画、舞台、CM等で活動を続ける女優・山口いづみが、4月2日に『山口いづみ ボサ・ノヴァを歌う 』を発表する。

1972年に「緑の季節」でデビュー、翌1973年にかけて計4枚のシングル・レコードをリリースした彼女だが、なんとアルバム・リリースは今回が初めて。山口いづみは、五木ひろし・八代亜紀・天童よしみ・中条きよし、そして途中辞退したかぐや姫といったそうそうたる歌手を排出したTV番組『全日本歌謡選手権』の10週勝ち抜き組のひとり。1971年、圧倒的な歌唱力と潜在的な才能を大きく評価され、余裕で10週を勝ち抜いたうら若き可憐なヒロインだった。あれから30年強、2006年から続けている定例ライヴでフレンチ・ポップスやボサ・ノヴァを歌い、大好評を博したことが今回のレコーディングにつながった。

【関連試聴】山口いづみ「緑の季節」試聴

今回のアルバムには、アストラッド・ジルベルトで有名な「イパネマの娘」やフランソワーズ・アルディのヒット曲「さよならを教えて」等を収録。もちろん代表曲「緑の季節」もニュー・ヴァージョンで収められている。ボサ・ノヴァの名曲「おいしい水」をソフト・ファンク風に聴かせるなど、ユニークなアレンジも光っている。

「雑居時代」、「水戸黄門」などで彼女に憧れた団塊世代にも、ソフトバンクのCMで彼女を知った新しいファンにも聴きのがせない仕上がりとなっているが、本作のもうひとつの魅力は個性的な2人のプロデューサーだ。音楽監督は寺島レコードでお馴染みの人気ドラマー松尾明、そして、アルバム・アートワークや浅丘ルリ子のカヴァー「シャム猫を抱いて」の選曲などで、古きよき昭和の雰囲気を現代にトリップさせた、和ジャズ・ディスク・ガイドの筆者、塙耕記である。2人の個性的な仕事にも注目して欲しい。

『山口いづみボサ・ノヴァを歌う』
2010年4月2日発売 ¥2,940
THINK!レコード THCD-131
1. The Gift (Recado Bossa Nova) ギフト(リカード・ボサ・ノヴァ)
2. 黄昏のビギン
3. パリの空の下 Under Paris Skies
4. 魅惑のワルツ Fascination
5. イパネマの娘 The Girl From Ipanema
6. いそしぎ The Shadow of Your Smile
7. シャム猫を抱いて
8. さよならを教えて Comment Te Dire Adieu
9. おいしい水 Agua De Beber
10. 緑の季節(※2009年ver.)

<山口いづみライヴ>
2010年4月7日(水) STBスイートベイジル
OPEN 18:00 START 19:30
[問]STBスイートベイジル 03-5474-0139

2010年4月16日(金) フラミンゴ・ジ・アルーシャ
OPEN 18:30 START 19:30
[問]フラミンゴ・ジ・アルーシャ 06-6567-4949

2010年4月17日(土) スイング
OPEN 18:00 START 20:00
[問]スイング 052-932-1328

◆山口いづみ オフィシャル・ブログ
◆寺島レコード
◆和ジャズ・ディスク・ガイド
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