ファンがパブリック・エナミー新作に500万円を投資!

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ベテラン・ヒップホップ・グループのパブリック・エネミー(Public Enemy)がニューアルバム制作のため、ファンから5万ドル以上の投資を受けていることが分かった。

今月10月6日にパブリック・エネミーは、ファンがアーティストに投資できる音楽ファンド・サイトSellaBandと契約した。そしてニューアルバムの制作資金として25万ドル(およそ2300万円)を同サイト上で募ったところ、目標の2割以上となる5万4千ドル以上(およそ500万円)がすでに集まっている。このファンドは、一口25ドル(およそ2300円)の投資から参加でき、投資したファンは、報酬としてそのニューアルバムが手に入るほか、限定Tシャツやバックステージ・パスが貰えたり、エグゼクティヴ・プロデューサーとしてアルバムにクレジットされ、レコーディング・スタジオを訪れることができるといった特典がある。25ドルで'Believer'、100ドルで'Hype'など投資額によってステージが異なり、特典内容もそれに準じて変わる。パブリック・エネミーは年内に目標の25万ドルを集め、ニューアルバムを2010年にリリースする予定。

メンバーのチャック・D(Chuck D)は、SellaBandについて「音楽ビジネスを再構築するものだ。ファン(の投資)から始まり、そこからアーティストが音楽を造りだす。既存の音楽ビジネスは、(音楽が先にあって、その後に)ファンを探すように出来ているが、これは最初にファンありきでニューアルバムを作るためのまったく新しい手段だ」と熱く語っている。SellaBandはオランダのアムステルダムにある会社が経営しており、契約したアーティストは制作したアルバムについて100%の権利を持つことができる。パブリック・エネミーはSellaBandが契約したアーティストの中で最初のメジャーなアーティストとなる。

◆パブリック・エネミー Artist Info(notrax)
◆パブリック・エネミー Artist Video(notrax)
text by notrax
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