Pioneer、プロDJ向けプロフェッショナル・マルチプレーヤー「CDJ-2000」「CDJ-900」などをお披露目

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1994年にDJ向けCDプレーヤー「CDJ-50」を発売して以来、画期的な商品で国内外のマーケットをリードしてきたPioneerが、9月17日に発表したCDJシリーズの新製品「CDJ-2000」「DJ-900」をお披露目し、出席者から熱い視線を集めた。

◆Pioneer、プロDJ向けプロフェッショナル・マルチプレーヤー「CDJ-2000」「CDJ-900」などをお披露目~写真編~

これらは、CDやvinylではなくデータでトラックを扱う最近の傾向を取り入れたもの。2機種は多彩なメディア/フォーマットに対応、それに加えUSBストレージデバイスやSDメモリカードに記録されている音楽ファイルやDB情報を最大4台のDJプレーヤーで共有することができる。また再生履歴が自動的に記録され、次のDJプレイに生かすなどの仕込み作業を革新する「PRO DJ LINK」を搭載。さらに音楽ファイルを管理し、快適でスピーディな選曲とパフォーマンスをサポートする音楽管理ソフトウェア「rekordboc(TM)」を同梱するなど、多くの機能が提供されている。

操作面でも、「CDJ-1000」シリーズの基本機能や操作性を継承しつつさらに進化。大量の楽曲の選曲からポイントサーチまでのプロセスを素早くスムーズに行えるインタフェースを実現。また音質面でも、デジタル面ではヲルフソン社製のD/Aコンバータを搭載。S/N比、歪み率が向上している。またアナログ回路面では原音をにごらせる20kHz以上のノイズを低減するハイブリッドOPアンプ回路を採用するなど、デジタル/アナログの両面において改善と向上が図られている。

それでは、各モデルの特徴を紹介しておこう。

●CDJ-2000
・6.1インチ大型フルカラー液晶
選曲に必要な情報を瞬時に視認できるよう、高精細6.1インチ大型フルカラーLCDを採用。文字情報のほかにMP3時のみジャケット写真も表示され、音楽ファイル情報を表示するGUIと簡単に操作出来るロータリーセレクターの組み合わせで、快適でスピーディーな選曲を実現。さらに、WAVEをより高精細に表示可能。楽曲の強弱をより詳細に把握することができる。この画面は非常に目立ち、操作性が向上したのは明らかだ。楽曲選択の視認性が非常に良くなり、DJパフォーマンスの向上が図られている。

・「NEEDLE SEARCH」を搭載
瞬時に聴きたいポイントを見つけ音をチェックできる「NEEDLE SEARCH」を搭載。WAVE表示を見ながらNEEDLE SEARCHパッドを指でタッチするだけで、ポイントを瞬時にサーチし音を確認できる。今までにないピンポイントでスピーディーなポイントサーチが可能だ。これも来場者に好意的に受け入れられたようで、大きな注目を集めていた。
・「ADVANCED BIG JOG」4箇所が光るジョグ・リング・イルミネーションを搭載。暗いDJブースでも、ジョグダイヤルの天面と側面の境界がよりはっきりすることでジョグの操作性が向上。また、CDJ-1000よりワイドレンジなジョグフィーリング調整が可能になった。

●CDJ-900
・「SLIP MODE」
ループ/リバース/スクラッチ中にバックグラウンドで音楽を再生し続ける「SLIP MODE」機能を搭載。ループ/リバース/スクラッチを入れた後でも原曲のリズムや展開を変えることなくDJパフォーマンスすることができる。

・「AUTO BEAT LOOP」
再生中に[1][2][4][8]のいずれかのボタンを押すと、その時点から押したボタンのビート分を自動検出し、簡単にループ再生を行える。従来機種では7種類であった基本的なLOOPに加え、CDJ-900では変拍子のLOOPを追加し10種類に増加している。こちらも、来場者の注目を集めた。特に変拍子のループは刺激的で、クラブなどでも喝采を浴びそうだ。

その他、2モデル共通の特徴として、「QUANTIZE」機能、0.5 FRAME STEP、各種コンピュータ・インタフェースを搭載するなど、プロDJにとって有用な機能が満載された。業界をリードするPioneerとして、面目躍如の新機種だ。


同時に、マルチ・エンタテインメント・ミキサー「DJM-5000」も展示、紹介された。こちらは、MCパフォーマンスを支援する充実のマイク機能、MC中に声の周波数大域のみ音楽のボリュームを下げる「アドバンスド・トークオーバー機能」、PCからオーディオ入力が可能な「USBオーディオインターフェイス」内蔵、MIDI対応ソフトウェアをコントロールできる「フルアサイナブルUSB MIDI」機能などが搭載され、こちらは幅広い用途で活用が可能な仕上がりになっている。

発売時期は、CDJ-2000が11月、CDJ-900が12月、DJM-5000が10月中旬。

あえてプロ用と銘打たれたプロフェッショナル・マルチプレーヤー「CDJ-2000」「CDJ-900」、そしてMC機能・DJ機能・PA機能を徹底的に追及し多彩なパーティシーンに対応させた「DJM-5000」。Pioneerならではの新製品に来場者は群がり、いつまでも担当者に質問を投げかける姿が印象的だった。

◆Pioneer CDJ-2000ページ
◆Pioneer CDJ-900ページ
◆Pioneer DJM-5000ページ
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