三重の<Augusta Camp>、悪天候ながら大成功

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9月12日(土)、三重県ナガシマスパーランド芝生広場にて<Augusta Camp>が開催された。

今回の三重県公演は、スガ シカオ、地元東海出身のスキマスイッチ、元ちとせを筆頭に、Micron' Stuff(マイクロンスタフ)、さかいゆう、秦 基博という顔ぶれだ。当日は小雨の降る中のスタートとなったが、会場の熱気は天候には負けてはいない。

イベント開始のコールとともにスキマスイッチ、秦 基博、デビュー間近の新人さかいゆうが現れると場内からは大きな歓声と拍手が沸き起こり、スキマスイッチ・大橋卓弥の「大将呼びますか!スガ シカオ!」の呼び込みにスガ シカオが登場、「オーガスタキャンプ2009へようこそ。今日は天気も不安定ですけど、一生懸命やりますので皆さん楽しんでいきましょう」と予想外の豪華セッションでオーガスタキャンプの幕が切って落とされた。

「ウェルカムソングということで…」とサプライズ感たっぷりのオープニングセッションは山崎まさよしの「セロリ」だ。2009年のオーガスタキャンプのセッション曲目は、各公演に出演するアーティスト同士の話し合いにより決められている。オーガスタキャンプは1999年に山崎まさよしの単独公演としてスタートしたということもあり、山崎が出ない三重のオープニングでは、あえて「セロリ」が選ばれたようだ。レアな競演で会場を暖め「皆楽しんでいってね」と、トップバッターに引き継いだ。

場内のテンションが一気に高まった所で登場したのは、さかいゆう。10月7日メジャーデビューを控え、シングル「ストーリー」を引っさげて、今回のオーガスタキャンプ全公演に出演している彼だが、その格別に美しい声と作品の素晴らしさは、どの会場でも大きなインパクトと只者じゃない強烈な印象を植え付けたことだろう。

続いてマイクロンスタフの登場。9月9日にリリースされたばかりのニューアルバム『AMAJOR(アマジョール)』からリード・トラックの「step to the NEXT」をはじめ3曲を披露。新曲オンリーのセットリストながらMC2人がステージ狭しと動き回り、曇り空の会場を一気に盛り上げた。

雨足が強まる中、登場したのは三重公演紅一点の元ちとせ。夏の代表曲「いつか風になる日」からスタート。「みなさん、こんにちは。風邪引いてない?大丈夫?スガ シカオのせいでごめんなさい(スガ シカオは有名な雨男)。雨に負けないでこんなに集まってくれてありがとうございます。元ちとせの時間を楽しんで下さい」と挨拶。ギター、パーカッションにバイオリン、キーボードというシンプルな編成ながら、その存在感のある歌声で会場の雰囲気を一変させる。アコーディオンや二胡といった楽器も使いながら、新旧の楽曲を織り交ぜ「あなたがここにいてほしい」など5曲を披露した。

ここで、告知なしのサプライズアーティストとして長澤知之が登場。アコースティック・ギターのみで8月5日にリリースしたばかりのミニアルバム『SILENTSIREN』から「茜ヶ空」「三日月の誓い」を弾き語りで披露、一気に観客を引き込んでいく。さらにスガ シカオを呼び込むサプライズ。「真夜中のミッドナイト」でかわるがわるボーカルをとり、曲の最後はアコースティック・ギター・ソロ対決が始まり、個性的なボーカリスト2人によるレアなセッションに観客は大興奮となった。2人はがっちりと握手するとそのままステージを後にした。

その後、大型ビジョンでは鳥取県で行なわれた8月29日公演のダイジェスト映像が流れ、会場からは歓声が上がる。内容の異なる各4公演をつなげ映す演出にオーディエンスも歓喜の声を上げた。

そして登場したのが地元・東海出身のスキマスイッチ。挨拶代わりに「ガラナ」「雫」を演奏し「どうも、スキマスイッチです。AUGUSTA CAMP 2009~Extra~へようこそ!」とMC。「ちょっと雨が降ってて残念ですけどみんなでカッパ着て楽しんだことはきっと思い出に残りますよ。僕らも精一杯皆さんの思い出に残るように歌いますので短い時間ですが最後までゆっくり楽しんでいって下さい」。大橋は「今日はナガシマスパーランドですからね。僕は毎年のように来てました。昨日もホワイトサイクロンに乗りました。ナガシマスパーランドで歌えるとは思ってなかったので今日は嬉しくて」と笑顔で語りながら、「盛り上がる曲いってみよう!」と「全力少年」を演奏。演奏中に大橋が客席に飛び降り駆け抜ける場面も。最後は「虹のレシピ」を飛び入りゲストのマイクロンスタフのSHIGEとBINGOと会場7000人との大合唱で終了した。

続いて秦 基博、弾き語りで「朝が来る前に」を含む3曲を披露。今回はわずか3曲のパフォーマンスながら自身の存在感を存分に魅せつけた。そして最後に登場したのがスガ シカオ。「おまたせ。みんな元気?風邪引かないように身体動かしていこうぜ」と「19才」「Hop Step Dive」「春夏秋冬」をパフォーマンス、「黄金の月」ではサポートメンバーの田中義人とのギターセッションを見せ付けた。「あれ?雨上がってきちゃった感じ?みんなでパーティータイム行っちゃう?」と「Party People」「コノユビトマレ」「奇跡」で会場テンションはピークへ達する。「俺のファンク魂がうずくぜ。ファンクやってもいいですか」と「イジメテミタイ」に突入、大歓声の中本編は終了となった。

アンコールでは、スガ シカオ/元ちとせ/スキマスイッチ/秦 基博/マイクロンスタフ/さかいゆう)による超豪華セッションにて「夜空ノムコウ」を披露。最後を締め括る楽曲「午後のパレード」では同曲のミュージックビデオの世界を再現し、お揃いの白いサングラスでのパフォーマンスが繰り広げられた。出演者と会場が一体となったこの瞬間をもって7000人動員の5時間30分に渡るオーガスタキャンプ三重公演は大盛況に幕を閉じた。

<Augusta Camp 2009~Extra~ 三重公演>
2009年9月12日(土)
@ナガシマスパーランド芝生広場 特設会場(三重県桑名市)
出演:スガ シカオ、元ちとせ、スキマスイッチ、長澤知之(事前告知なし)、秦 基博(Acoustic Set)、Micron' Stuff、さかいゆう(New Comer Act)
●Opening Session
M1.セロリ
スガ シカオ,スキマスイッチ,秦 基博,さかいゆう
●さかいゆう
M1.How Beautiful
M2.ストーリー
●Micron' Stuff(マイクロンスタフ)
M1.ミックスジュース
M2.step to the NEXT
M3.Cry to the Moon
●元ちとせ
M1.いつか風になる日
M2.はなだいろ
M3.音色七色
M4.恐竜の描き方
M5.あなたがここにいてほしい
●長澤知之
M1.茜ヶ空
M2.三日月の誓い
M3.真夜中のミッドナイト with スガ シカオ
●スキマスイッチ
M1.ガラナ
M2.雫
M3.奏(かなで)
M4.雨待ち風
M5.全力少年
M6.虹のレシピ
●秦 基博
M1.僕らをつなぐもの
M2.虹が消えた日
M3.朝が来る前に
●スガ シカオ
M1.19才
M2.Hop Step Dive
M3.春夏秋冬
M4.黄金の月
M5.Party People
M6.コノユビトマレ
M7.奇跡
M8.イジメテミタイ
●Encore Session
M1.夜空ノムコウ
M2.午後のパレード
スガ シカオ、元ちとせ、スキマスイッチ、秦 基博、マイクロンスタフ、さかいゆう
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