ニッキ、15歳の天才ジャズ・シンガーが堂々の来日

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世界中で猛威をふるう低年齢アーティストの進攻。イギリスの8歳の少女コニー・タルボットはそのなかでも突出した存在だった。日本でも、12歳の少年RIKUがTOSHI with T-EARTHの正式メンバーとなり驚かされた。ピアノ神童の牛牛も同じく12歳で世間を騒がせている。

そして、歌唱力やリズム感、そして楽曲の解釈を深く問われる厳しいジャズ界に、15歳の天才少女歌手が出現した。

その天才歌手とは、カナダ、モントリオール出身のジャズ・シンガー“ニッキ”。日本ではまだ名前はあまり知られていないかもしれない。しかしこの少女は、2006年の地元モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルにて10万人の観客を前に、12歳で鮮烈なデビューを飾ったという驚きの経歴を持つ。

そして、同年には米ヴァーヴより発売されたエラ・フィッツジェラルドのトリビュート作『ウィ・ラヴ・エラ』のためにヴァーヴ史上最年少の歌手として「エアメイル・スペシャル」を録音するなど世界中のジャズ・ファンから一躍注目を集め、以後ホール・ツアーを完売させるなど、カナダではすでに国民的な人気を誇っている。天才歌手という呼び方に相応しい実績を持つジャズシンガーなのだ。

日本では、7月22日に『ニッキ・デビュー~エラへ捧げるスウィング』でデビュー。これは2007年に行なったエラ・フィッツジェラルドに捧げたコンサートを収録したアルバムで、ビッグ・バンドをバックに、当時13歳とは信じられないほど堂々としたパフォーマンスを繰り広げている。

そんなニッキが初来日し、7月31日(金)に北海道で行われたJAZZイベント<SAPPORO CITY JAZZ ezo groove 2009>では、会場の大通公園に1000人以上の観客を集めた。8月3日には、東京・芝公園・メロディーラインにてSHOW CASE LIVEを開催。マスコミや関係者約200人を前に、初来日、そして15歳とは思えない堂々としたパフォーマンスで来場者を圧倒した。また、8月9日(日)には芸術の森野外ステージで約5000人以上の観客を前にパフォーマンスを行なう予定になっている。

ニッキは現在、超大物プロデューサーのフィル・ラモーンのプロデュースによるアルバムを制作中で、2009年後半発売予定になる。

ジャズ歌手になるために生まれてきたようなスウィング感と堂々たる歌唱力、そしてキュートなルックスは、世界中で話題になる要素が満載だ。

<セットリスト 2009.8.3@芝公園・メロディーライン>
1.Take the 'A' Train/A列車で行こう
2.God Bless the Child/ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
3.Wind Cries Mary/風の中のメアリー
4.Mr. Paganini/ミスター・パガニーニ
5.For Another Day/フォー・アナザー・デイ
6.Airmail Special/エアメイル・スペシャル
7.Hear Me Talkin' To Ya/ヒア・ミー・トーキン・トゥ・ヤ
8.Somewhere Over the Rainbow/虹の彼方に
9.Old MacDonald/オールド・マクドナルド

◆ニッキ・レーベルサイト
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