ラグリマス兄弟の『Uke Wired!』がゴキゲンに凄い

ポスト
ラグリマス兄弟がアルバム『Uke Wired!』でデビューを果たした。カホン担当の兄エリックと、ウクレレ担当の弟エイブによる、ハワイのインスト・ユニットだが、6月17日に発売となった『Uke Wired!』が凄い。

ウクレレ大好きを自認するつるの剛士から届いた興奮のコメントをご紹介しよう。

「ウクレレの枠から飛び出した!ジャンルの枠を飛び越えた!ハワイから世界へ飛び出したラグリマス兄弟!楽器はコンパクトだけどサウンドはスーパーインパクト☆とりあえず一回聴いてみ?ビビるから。注※聴こえている弦楽器はウクレレ1本です。」──つるの剛士

兄エリックと弟エイブは、それぞれがソロ/バンドマンとしても活動しており、ハワイのみならず全米でも数多くの賞にノミネート&受賞されてきたバークリー音楽大学出身の非凡な兄弟。そんな2人がそろったらどうなるのか…ラグリマス兄弟が生み出すものは、分かりやすい著名な曲を伸びやかにさっぱりと、しかしながらマニアックなアレンジで聴かせてくれるインストの世界。その上でさりげなくも驚愕なテクニックに裏打ちされた驚異のパフォーマンスが、マニアの琴線をビンビン震わせるのである。

こと弟エイブのウクレレ・プレイは特筆モノで、ガットギターにしか聴こえないそのサウンドとプレイスタイルは、一般的なウクレレ・イメージを根底から揺り動かすものだ。ハチャトゥリアン「剣の舞」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ジャズからはデイヴ・ブルーベック「トルコ風ブルー・ロンド」といった馴染みのクラシック/スタンダードから、レッド・ツェッペリン、ジェフ・べック、ニルヴァーナ、オアシス、スマッシング・パンプキンズといった美味しすぎる作品がずらりと並ぶ。あげくプリンス、ダフト・パンクのカヴァーまで。

爽やかなハワイ育ちならではのカラッとしたサウンドで聴かせたかと思えば、ウクレレにディストーションをぶち込みギャンギャンにオーバードライヴさせ大暴走。ウクレレ+カホン構成を忘れさせるアグレッシブなサウンドは、音楽で遊びまくる最高のエンターテイメント。

音楽好きを自認するなら、ラグリマス兄弟、その名前だけでもチェックを。

『Uke Wired!』
2009年6月17日(水)発売
PCCY-01918 2,625円(税込)
1.剣の舞
2.トルコ風ブルー・ロンド
3.くるみ割り人形
4.The Shock Of The Lightning
5.Smells Like Teen Spirit
6.Blue Wind
7.The Most Beautiful Girl In The World
8.Digital Love
9.Cherub Rock
0.胸いっぱいの愛を
11.Sightings (オリジナル作品)
12.80 MPH (オリジナル作品)
◆『Uke Wired!』試聴ページ
◆iTunes Store ラグリマス兄弟(※iTunesが開きます)
◆ラグリマス兄弟オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報