一家に一冊! 必読のロック入門書、登場

ポスト
6月21日、全ロック・ファン必携の書籍が河出書房新社より刊行された。題して『ロック・クラシック入門 重要アーティスト&名盤徹底ガイド』(定価1600円/税別)。そのタイトルからも明白な通り、現在さまざまなカタチで咲き乱れているロック/ポップ・ミュージックにとってのルーツともいうべき、1950年代から1980年代にかけてのロック・クラシックの名盤、重要盤たちが、ロック史を語るうえで欠かせないアーティストたちの功績とともに紹介されている。

宣伝文句にも「グランジ、ヘビメタ、パンクだけがロックじゃない!」とあるが、実際、ロックがロックとしての自我を持つようになるまでにブルースやブラック・ミュージックとどんな関わりを持ってきたのか、時代の流れとともに多様化を進めてきたロックの“守備範囲”はどのように変わってきたのか、といった疑問にも本書は充分に答えてくれるはずだし、当然ながらディスク・ガイドとしても役立つことだろう。

ちなみにA5版、全272ページというコンパクトかつ重厚なサイズのなかに収録されているのは、289組のアーティストと477枚のアルバム。若い世代にとってはロックの歴史を紐解くうえで使い勝手の良い参考書になるはずだし、60年代、70年代のロックを原体験している世代には、小説よりも共鳴できる読み物として楽しんでいただけるはずだ。

と、いうわけで、僕も総勢26名の本書執筆陣のなかに名を連ねています。敢えて言ってしまうと、僕がガンズ・アンド・ローゼズとかエアロスミス、キッスばかりじゃなく、レッド・ツェッペリンとかディープ・パープル、トム・ペティまで書いていたりする本は珍しいかも。要するに、こんな僕でも実は“ロック・クラシック世代”ど真ん中だったりするということなのでしょうか(余談ながら、これでも執筆陣のなかではかなり若い部類に入っていたりするのだけども)。ま、とにかく幅広い世代に楽しんでいただけること請け合いの1冊なので、是非、一家に一冊!

文●増田勇一
この記事をポスト

この記事の関連情報