【Hotwire Music Business Column】メタルだけじゃない! フィンランドの最新音楽事情

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FINLAND FEST 2007の開催がクリエイティブマンより発表された。

5月25日(金)恵比寿LIQUID ROOMにて行なわれる同イベントには、メタリカを交響曲調にカヴァーしたアルバムを発表し2万枚のアルバム・セールスを記録したアポカリプティカと、1992年に発表した3枚目のアルバム『Twilight Time』で人気が爆発。それ以来、根強いファンに支持され続けられているストラトヴァリウスがヘッドラインを務める。この2大バンドが同イベントを盛り上げるとともに、今後出演が発表される他のフィンランド出身バンドたちにも大いに力を貸すだろう。

数年前であればハノイ・ロックスとレニングラード・カウボーイズ以外の、フィンランドのバント名を挙げるのは難しかったかもしれない。しかしフィンランドの音楽は盛り上がってきており、少なくとも50組のアーティストが日本でレコード契約がある。フィンランドは比較的人口が少なく小国と云われる部類に入るが、アイルランドやカナダ、オーストラリアと共に音楽においては国際的な存在力を示している。

総じてフィンランドはハードロックやヘヴィーメタルといったジャンルの音楽が強いと言われている。フィンランドのレーベル“スパインファーム”はチルドレン・オブ・ボドムやナイトフィッシュ、ノーサー、トワイライトニング、ウォーメンなどが所属。大きな成功を手にしている。そしてユニバーサル・レコードの興味を引き、同グループの傘下に入ると、大きな売上げを占めるまでに発展した。

また去年は、グラム・ゴス・ロックバンドH.I.Mがアメリカでゴールドディスクを獲得するなどで大ブレイクした年でもある。彼らは日本においてもかなりの人気を獲得している。しかし一般的には現在最も売れているフィンランドのバンドはラスマスだ。彼らはヨーロッパ各国でアルバム・セールス1位を記録している。

フィンランドはジャズの分野でも健闘している。2005年オールドスクール・ジャズの感覚にモダンな音をミックスした音を出すファイブ・コーナーズ・クインテット(FCQ)の登場は大きな衝撃だった。FCQは最近プロデューサーとしても引っ張りだこなトーマス・カリオがリーダーを務めている。彼はフィンランド在住の日本人女性ジャズ・ヴォーカリストを起用した曲を収録し、日本でも評判を呼んだDALINDEOもプロデュースしている。トランペットのユッカ・エスコラも素晴らしいFCQメンバーでソロ・アルバムも発表。数多くのミュージシャンを様々な機会でサポートしている。5月にはニクラス・ウィンターと共に来日公演を行う予定だ。

ポップ・グループ、デラックスにも参加していたDJ/アーティスト、スロウはプロデューサー、リミキサーとしての地位も確立した。「音楽をデザインする」スロウは多くの有名なファッション業界のイベントに関り、CM音楽の会社とも仕事をした。NOKIAとの仕事がメインで、時としてNOKIAの音楽機能付きの携帯電話だけを使ってミックスするなどユニークな活動をしている。

キース・カフーン(Hotwire
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