ビートルズ、オリジナル・メンバーの知られざる生涯

ポスト
ビートルズ第5のメンバーとしても知られるスチュアート・サトクリフ(写真:左)。彼はジョンの親友であり、ビートルズのオリジナル・メンバーの一人としても知られている。'94年に公開された映画『バック・ビート』で、初めて彼のことを知った人も多いのではないだろうか? 芸術的感性に秀でていた彼は、ビートルズを辞め絵画の世界に身を置くが、原因不明の頭痛に悩まされ21歳の若さで急逝している。

そんな彼の生涯を描いたDVD『スチュアート・サトクリフ──5人目のビートルズ』が、10月20日にナウオンメディアからリリースされた。彼を語るうえで欠かすことのできない人物がいる。それは、彼が愛した女性アスリッド・キルヒャーだ。

そもそも芸術的な感受性が強かったスチュアートは、当時気鋭の写真家であったアスリッドと劇的に惹かれあい、彼女の持っていたセンスは初期ビートルズのヴィジュアルにも大きな影響を及ぼした(マッシュルーム・カットや襟なしジャケットをはじめ、2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』における、顔半分を影で隠す手法は彼女が編み出したもの)。

今回のDVDでは彼女のインタヴューを中心に、スチュアートの妹や、のちに『リヴォルバー』のジャケを手掛けることになるクラウス・フォアマンをはじめとする関係者の談話、さらにスチュアートが残した貴重な絵画やアスリッドとの手紙を基にスチュアートの足跡をたどっている。

ビートルズの栄光の影で、閃光のような人生を燃焼させたスチュアート・サトクリフ。彼の存在が、ビートルズという20世紀を代表するバンドにどのような影響を与えたのか? 興味深い映像作品に仕上がっている。ちなみに、歴史的名作『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハート・クラブ・バンド』のジャケットには、スチュアートの写真が登場しているのは有名な話。また、映画でも描かれている通り、ビートルズのデビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥー」のハーモニカは、彼への哀悼の印であるとされている。

ビートルズの近況としては、11月20日に過去音源をデジタル技術にて再構成し作られた最新アルバム『LOVE』をリリースする予定だ(https://www.barks.jp/news/?id=1000027572)。

『スチュアート・サトクリフ──5人目のビートルズ』
約60分 
3,990円(税込)
10月20日(金)発売
URL:http://www.nowondvd.net/products/sutcliffe/
この記事をポスト

この記事の関連情報