「いろんなライヴをやったけど、午前のショウというのは珍しいと思う。ちょっと心配はしたけど、いざ目の前にいるお客さんを見ると勇気が湧いてきたわ」
そう語るのは、紅一点のベーシストのシャーロット・クーパー。サマソニの初日開演直後だというのに10,000人はいようかと思われる大観衆を集めた(しかもインドア・ステージに!) サブウェイズに不可欠のバンドの“華”。今どきのティーン・セレブばりのキュートな容姿を持ちながらも、凛として堂々とした受け答えには早くも“ロックスター”の風格が漂っていた。
「日本のファンが熱いのは、サマーソニックの何日か前にやったHMVでのインストア・イベントで知ってた。とにかくみんなが僕たちの歌詞をそのまま歌ってくれるし、ショウが終わった後も、僕たちを捕まえて“自分はこの曲のこういうところがこんな風に好きだ”って熱く語ってくれたりね。だけど、今日のショウの熱さはそれ以上だったよ」
そう語るのはバンドの中心人物ビリー・ラン(Vo&G)。ティーン・アイドル・グループに在籍しててもおかしくない、かわいらしいルックスの持ち主である彼だが、ひとつひとつの受け答えが強い意思と確信に満ちている感じだ。実は、悲しいかな、この取材は、この挨拶程度の会話の途中で取材時間の都合によって打ち切られている。もっと彼らの本質に迫りたかったところだが、彼らは「将来はどういうバンドになりたい?」という僕の質問にこう答えてインタヴューを締めくくってくれた。
「将来自分たちがどういう状況になるかよくわからないけど、どうであれ自分に対して正直でいたいね」(ビリー)
「いろんなことに対して怖がらずに挑んで行きたいと思ってるわ」(シャーロット) 音楽的には直情的な初期衝動を叩きつけているサブウェイズだが、本人たちはいたって冷静。かと言って、自分の将来を巧みに計算して緻密に出世を狙うようなタイプでもない。自分の目の前に起こるであろうことに真摯に取り組んで一歩ずつ成長を目指して行くような、しっかり者のオーラに好感が持てた。
取材・文●沢田太陽 ■関連記事 ●ザ・サブウェイズ SUMMER SONIC ライヴレポ ●SUMMER SONIC '05特集 ●夏フェス特集2005
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