──いやあ、本当に素晴らしいショウでした! 今年のフジで屈指の出来でしたよ!
ロミオ・ストッダート(Vo&G):ありがとう!
──聞いた話によると、今回のショウには満足してなかったんですって?
ロミオ:そうなんだ。機材の方がちょっとトラブって、音が悪かったんだけど。
ミシェル・ストッダート(B):でも、オーディエンスの反応がすごく良くて、それにすごく助けられたの。はじめてのライヴだったのに、あんなに反応が良いなんて予想もしなかった。
ショーン・ギャノン(Dr):日本のファンは本当にグレイトだよ。
──あなたたちの曲はすごく、じんわりとゆったりしてるから、見ている人は癒されたんだと思いますよ。
ロミオ:そんな風に言われるとうれしいな。本当にありがとう。
──あなたたちは結成当時から今のような音楽をやってたんですか?
ロミオ:そうだね。でも、これは何かを意図してスタートさせたわけじゃなくて、やっていくうちに偶然そうなったんだ。僕とミッシェルがやっているところに、ショーンが入ってアンジェラが入って来て……。
──じゃあ、あなたたちの自慢のヴォーカル・ハーモニーも偶然できたと。
ロミオ:まさにそうだね。たまたま女性メンバーが歌えたから結果そうなっただけだね。
──音楽的にはどういったものを?
ロミオ:本当にいろいろだよ。ビーチ・ボーイズやビートルズにバーズあたりは好きだし。
ショーン:ジョニー・キャッシュもね。
──あっ、カントリーの影響はすごくあると思ってたんですよ。あなたたちのハーモニーに。あなたたちはよくメディアからは’60年代のソフト・ロックっぽいイメージで語られがちじゃないですか。
アンジェラ・ギャノン(Vo):“21世紀のママス&パパス”とかね。ウンザリしちゃうわ(苦笑)。
──でも僕、それ違うと思うんですよ。
ショーン:おっ、本当にそう言ってくれるのかい!
ロミオ:ああ、それはうれしいなあ。わかってくれる人もいるもんだなあ(と、その場で握手をしてもらう)。
──僕はあなたたちの曲に特にソウルと古き良きカントリーのテイストを感じるんですよ。
ロミオ:ソウルだって大好きだよ。カーティス・メイフィールドにアル・グリーン、スタックスにモータウン。とにかく大好きだよ。
──わかりますよ。アルバムの中の「Love’s A Game」(オアシスのノエルも「最高のソウル・バラードと激賞)なんてアイズレー・ブラザーズの黄金期(70’s)の曲みたいだし。
ロミオ:うれしいな(笑)。あれは僕たちもすごく気に入ってる曲でね。確かにあの曲ではソウルをかなり意識してるのは確かだ。あと、古いカントリーということはものすごく意識してるよ。僕とアンジェラの男女ハーモニー、あれはグラム・パーソンズ(カントリー・ロックの伝説のパイオニア)がエミルー・ハリス(オルタナ・カントリーの大御所女性アーティスト)を70年代に発掘した頃のデュエット作みたいな、ああいう透明感のある声が表現出来ればいいなあ、なんて思ってやってるんだ。
──まさに!『グリーヴィアス・エンジェル』(グラム・パーソンズ1973年の名作)とかあの辺りのですね。それにしても、本当に筋金入りの音楽マニアですね。
ロミオ:僕たち4人は本当に音楽が好きでたまらないんだ。その思いが音楽には込められているんだよ。日本にいる間もさ、カラオケですごく楽しんでさ(笑)。
──へえ~、何を歌ったんですか(笑)?
ロミオ:ガンズ&ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」だよ(笑)。
──へえ~(笑)、想像できないなあ。でも聴いてみたかったなあ、それ。
アンジェラ:私を筆頭にして、私たちはガンズの大ファンでもあるのよ。カバーもそのうちどこかで聴けるかもよ。
取材・文●沢田太陽
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