ファイアターク、Sonar Kollektivからの3rd AL『Roots』リリース

オランダ・ユトレヒト出身のプロデューサー兼ドラマーであるヨリス・ファイアタークが、Sonar Kollektivからの3枚目のアルバム『Roots』をリリースする。。
1stアルバムではキャッチーなフックと多くのゲストに、2ndアルバムではより深いブレイク・ビート・ワークアウトに集中的に取り組んできたヨリスは、今こそその2つの間のスペースに心地よく収まるものを届けるときだと感じていた。この作品には、世界中から多数のボーカリストが参加しているだけでなく、プロデューサーが無名のサンプルやサウンドで遊びながら、新たな方向性を見出し、ダークとライト、メジャーとマイナー、新しいものと古いもの、高揚するエレクトロニカとソウルの間のスイートスポットを見つけようとしていると言える。
この作品では、ヨリス自身の個人的な人生や経験だけでなく、音楽的コラボレーターたちのスナップショットを提供しているのだ。例えば「Queen & King」では、Tru thoughtsのRhiが、自立への努力と自己価値の理解について説得力のある物語を紡ぎ、「Feel Me」ではNego Trueがパートナーとの同棲と家庭を持つ野望について打ち明け、「Law of Attraction」では、ワシントンD.C.のインディー・ヒップホップ集団OSHUNが、親になることの喜びと挑戦について語る。またNoah Sleeのソウルフルな美学とフェイアタークの陰鬱なマイナーキーのトラックが融合した「Keep Your Head Up」や、伝統的なアフリカン・バラフォン、幽玄な合唱団、ファロン・ニオケの妥協を許さないヴォーカルがまるで別世界のようなサウンドを生み出している「Ballon Sogni」なども新鮮だ。
Sonar Kollektivのようなファミリー志向のレコード・レーベルに所属することは、旧友だけでなく新しいレーベル・メイトと仕事をする機会も与えてくれている。オランダのWAANは、「Nostalgia」のゴージャスなジャズとエレクトロニクスの融合でそれを実現し、UK南部のソウル・ボーイ、Pete Josefは「Give A Little」の熱狂的なドラムに温かみのあるアコースティックなフィーリングを提供した。さらに「Didn’t Know Why (You Lost Your Soul)」のように、レーベルのバック・カタログからゴージャスなヴォーカルをサンプリングする機会もある。
今回もファイアタークことヨリスは、自分の音楽が花開く場所を見つけながら、自分の身近な音楽圏以外のアーティストと仕事をすることで、自分自身に新たな挑戦をしていると言える。新しくてエキサイティングな才能に光を当てようとする彼の果てしない探究心、そして古いものを発見し、新しいものを再発明しようとする彼のたゆまぬ努力は、この先何年にもわたって新境地を開拓し、新たな支持者を獲得していくに違いない。

<ageHa THE FESTIVAL>
2023年10月20日(金)
Sonar Kollektiv SK460D / LP
■Tracklist
1 – Nostalgia feat. WAAN
2 – Keep Your Head Up feat. Noah Slee
3 – Feel Me feat. Nego True
4 – re:solution
5 – Ballon Sogni feat. Falle Nioke
6 – Didn’t Know Why (You Lost Your Soul)
7 – Come Back
8 – Queen & King feat. Rhi
9 – Reverie feat. Robin Kester
10 – Law of Attraction feat. OSHUN
11 – Love Hills feat. Nego True
12 – Waiting for Tomorrow feat. Leonard Luka 13 – Violet (You & Me) feat. Oli Hannaford
14 – Give a Little feat. Pete Josef







