スコーピオンズ「我々の辞書からリタイアという言葉は抹消した」

Photo: Marc Theis
スコーピオンズは、10年以上前に一度、ラスト・アルバムのリリースとファイナル・ツアーの開催でリタイアすることを計画したが、最早その考えは微塵もないそうだ。
フロントマンのクラウス・マイネは『Metal Global』のインタビューで、「その言葉(引退)は俺らの辞書から抹消した」と話し、ファンを安心させたという。「それはない。僕らは考えていないし、話していないし、あるがままだ」
「ラスベガスでの長期公演を始める前、僕らが最後にプレイしたのは2020年春だった。怖かったね。そんなに長く空いたことなかったから。それが突然、オーディエンス、ファンの前に立つことになった。すごくいい気分なんだよ。これだけ長いことやっていても、まだいい気分なんだ」
「1972年にファースト・アルバムをリリースし、50年もやってるなんて想像もしていなかった。(最新作)『Rock Believer』は世界中でポジティブなレビューをもらってる。そんなこと誰が想像した? 素晴らしいことだ。ただ、この先の道はこれまでより短い。僕らは自分たちのしていることに力を尽くすのみだ。なぜなら、僕らはまだそれを愛し、まだ楽しんでいるから」
スコーピオンズは今年2月に、7年ぶりとなった新作『Rock Believer』を発表。本国ドイツで2位、英国では18位につけ、1988年リリースの『Savage Amusement』以来34年ぶりの全英トップ20ヒットとなった。
バンドは2010年にニュー・アルバムのリリース、およびその後の世界ツアーをもって活動に終止符を打つと宣言したが、3年間におよぶツアーを終了後、あまりにも楽し過ぎると引退を撤回した。
Ako Suzuki







