いい音爆音アワー vol.111 「ナイス♪デュエット特集」

いい音爆音アワー vol.111 ナイス♪デュエット特集
2020年 2月12日(水)@風知空知
2月の2にちなんで「二重唱」、すなわち「デュエット」の特集です。本来は「二重奏」、つまり楽器の場合も「デュエット」と言うそうですが、まあ歌に絞りましょう。また、デュエットは男女の二重唱、同性の場合は「デュオ」と言う、という説もありますが、ややこしいので、これにも耳を塞ぎましょう。「デュオ」は「二人組」ですよね。
で、「いい音爆音アワー」では以前「デュオ特集」をやったことがあります。と言っても5年前なんですが、やはり2月に(笑)。そのときだいたいお薦めのデュオ・アーティストはピックアップ済みなので、ここでは、デュオを除くデュエットについて選曲してみました。ふだんはソロで歌っているシンガーが、何らかの縁でいっしょにやってみた。人の出会いや別れにはきっとドラマがあります。そんなことにも思いを馳せながら、味わってみたい作品たちです。
福岡智彦 (いい音研究所)
セットリスト
橋幸夫+吉永小百合「いつでも夢を」
清々しいデュエットの清々しい歌。
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シングル(1962年9月20日発売)
作詞:佐伯孝夫/作・編曲:吉田正
レーベル:日本ビクター
・橋のデビューに関わり、当時吉永の担当であったビクターの武田京子ディレクターの企画。
・二人とも忙しく、別々にレコーディングしたものを後に合わせた。
・第4回日本レコード大賞で大賞を獲得。
・1ヶ月で30万枚を売り、半年後には100万枚、現在までの累計は250万枚と言われる。
・日活にて野村孝監督で映画化され、1963年1月11日に公開された。
橋幸夫:1943年5月3日、東京都荒川区生まれ 当時19歳
吉永小百合:1945年3月13日、東京都渋谷区代々木西原町生まれ 当時17歳
ディック・ミネ+星玲子「二人は若い」
戦争に向かう暗い時代の明るい歌。
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シングル「のぞかれた花嫁」のB面(1935年8月発売)
作詞:玉川映二(サトウハチロー)/作曲:古賀政男
レーベル:テイチク
・日活映画「のぞかれた花嫁」(1935年10月14日公開/杉狂児、星玲子主演)主題歌
・A面「のぞかれた花嫁」は発売即月、「歌詞の甘きに失し」の理由で発禁を命じられ、歌詞が改作されて再発売。その後、B面のこの曲が大ヒットしたが、37年9月には内務省警保局から、自発的原盤破棄を求められる。
ディック・ミネ(本名:三根徳一):1908(M41)年10月5日ー1991年6月10日 徳島市生まれ 当時26歳
星玲子:1915(T4)年1月2日ー2003年10月24日 東京市下谷区生まれ 当時20歳
椎名林檎と宮本浩次「獣ゆく細道」
林檎さんの超絶難しい歌を宮本浩次が歌い切る♪
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配信シングル(2018年10月2日発売)
6th アルバム『三毒史』(2019年5月27日発売)収録
作詞・作曲:椎名林檎/編曲:笹路正徳
レーベル:EMI Records(ユニバーサルミュージック)
iTunes 1位、ビルボードJAPAN 6位 アルバムはオリコン2位
・2018年10月1日からリニューアルされた日本テレビ系「News Zero」主題歌として作られた。
・椎名林檎本人の希望で宮本浩次にオファーされた。
・椎名林檎のオリジナル・アルバムは『日出処』(2014年)以来4年半ぶり。と言っても新曲5曲。あとはアルバム未収録だったシングル収録曲7曲と未音源化曲1曲。
椎名林檎:1978年11月25日、埼玉県浦和市生まれ 当時39歳
宮本浩次:1966年6月12日、東京都北区赤羽生まれ 当時51歳
次回の爆音アワーは・・・