いい音爆音アワー vol.85 「冬に聴きたい♪女性シンガー特集」

いい音爆音アワー vol.85 「冬に聴きたい♪女性シンガー特集」
2017年12月13日(水)@風知空知
「冬に聴きたい♪」と言いましても、私が、ですから、まぁとてもいい加減な(^^)テーマなんですが、まず冬にはどうも女性ボーカルが聴きたいのですよ。寄り添ってくれるような声がいいと言うか、できれば声に抱擁してもらいたい。それには、私が男ですから、相手はやはり女性でないとね。
たとえばチェロは暖かいけど、ウクレレは涼しい。サックスは熱い=暑い?というように、楽器の音色には温度感があるように感じます。声にもそれは言えると思います。とすると冬には暖かい声の女性がいいですね。でも気分によっては、寒い朝に冷水摩擦をすると血行がよくなって身体が温まるってのに倣って、冷たい声を浴びてみるのもいいかもしれません……。
さてあなたはこの冬、どんな音楽を聴きながら過ごすのでしょうか。
福岡智彦 (いい音研究所)
セットリスト
Sara Bareilles「December」
「12月」という曲名の暖かい歌。
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4th アルバム『The Blessed Unrest』(2013年7月13日発売)収録
作詞・作曲:Sara Bareilles/プロデュース:Bareilles, John O’Mahony, Kurt Uenala
レーベル:Epic
アルバムは全米2位
・アルバムは2014年第56回グラミー賞の「Album of the Year」にノミネートされた(受賞はDaft Punk『Random Access Memories』)。
サラ・バレリス:
1979年12月7日、米国カリフォルニア州ユーリカ生まれ。
2004年1月、自主制作でアルバム『Careful Confessions』を発表する。
2005年4月、Epic Recordsと契約。
2007年7月、デビュー& 2nd アルバム『Little Voice』リリース。iTunesで1位となる。シングル「Love Song(こんなハズじゃなかったラヴ・ソング)」は全米4位、全英でも4位。
2010年9月、3rd アルバム『Kaleidoscope Heart』リリース。全米初登場1位。
2013年7月、4th アルバム『The Blessed Unrest』リリース。
2015年8月から公開されたミュージカル「Waitress」の音楽を担当。
2015年10月、初の著書「Sounds Like Me」を刊行。
2015年11月、5th アルバム『What’s Inside: Songs from Waitress』リリース。
2017年3月〜、ミュージカル「Waitress」に主役で10週間だけ出演。
八代亜紀「舟唄」
レコード大賞は逃したけど、演歌史上屈指の名作。
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28th シングル(1979年5月25日発売)
作詞:阿久悠/作曲:浜圭介/編曲:竜崎孝路
レーベル:テイチク
オリコン15位
・テイチクとしてはレコード大賞を狙い、冬の歌だが5月に発売したが、ジュディ・オングの「魅せられて」が大賞、本曲は金賞に終わった。
・八代初の男歌(男が主人公)。
・八代自身は酒が呑めない。
・スポーツニッポン紙で阿久悠が、読者から詞を募集して添削をする「実践的作詞講座」というものを連載していたが、その中で、美空ひばりを想定して詞を書くという課題に阿久がサンプルとして書いたものが「舟唄」の原形だったという。
・中に挟まれる(アンコ)民謡は「ダンチョネ節」。元は神奈川県三浦岬の民謡だが、歌詞は阿久の作。
・映画「駅(ステーション)」の北海道・増毛(ましけ)のうらぶれた居酒屋のシーンで、テレビで「舟唄」を唄う八代が3回映される。
やしろ あき:
1950年8月29日、熊本県八代(やつしろ)市生まれ。
小学5年の時、たまたま父親が買ってきたジュリー・ロンドンのレコードを聴き、そのハスキーヴォイスに魅せられ歌手になる夢を抱く。
中学卒業後、地元でバスガイドとして勤務するが、15歳の時、父の反対を押して上京、銀座のクラブ歌手となった。
1971年9月25日、テイチクより「愛は死んでも」でデビュー。
読売テレビの「全日本歌謡選手権」に出場、10週勝ち抜いてグランド・チャンピオンとなる。
1973年2月、4th シングル「なみだ恋」リリース。大ヒット。
1979年5月、28th シングル「舟唄」リリース。大ヒット。
1980年4月、30th シングル「雨の慕情」リリース。日本レコード大賞を受賞。
2012年、小西康陽プロデュースによるジャズ・アルバム『夜のアルバム』をリリース。
2013年3月、ニューヨークの名門ジャズクラブ「バードランド」にてライブを開催、ヘレン・メリルをゲストに招き共演した。
2015年10月、寺岡呼人プロデュースによる初のブルース・アルバム『哀歌 -aiuta-』をリリース。
亀渕友香「ウィスキー・ナイト」
まるで母のような包容力溢れる歌声です。
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2nd アルバム『Back Stage』(1978年6月発売)収録
作詞:竜真知子/作曲:相沢行夫/弦編曲:瀬尾一三/プロデュース:石田長生
レーベル:Kitty Records
・演奏:”GAS”(guitar:石田長生/drums:松本照夫/bass:藤井裕/piano:中西康晴/keyboards:近藤達郎)
・コーラス:小田急小梅(金子マリ)、亀渕友香
かめぶち ゆか(本名:亀淵捷子かつこ):
1944年11月3日、北海道札幌市生まれ。
兄はニッポン放送でDJから社長となった亀渕昭信。叔母はジャズシンガーだった。
ボイス・トレーナーとして杏里、山下久美子、久保田利伸、大黒摩季、MISIA、SPEED、倖田來未、MAX、小沢健二、和田アキ子、平松愛理、研ナオコ、平井堅、持田香織らを指導。
1968年、R&Bグループ”リッキー&960ポンド”のボーカルとしてデビュー。
1974年3月、1st アルバム『Touch Me, Yuka』リリース。
1978年6月、2nd アルバム『BACK STAGE』リリース。
1993年、ゴスペルを主とするクワイア”亀渕友香&VOJA (The Voices of Japan)”を結成。
1998年、「亀渕友香ヴォイス・ワーク・ショップ」を設立し、歌手育成にも本腰を入れる。
2008年春、新しい”Voice”の学校「VOJA Voice Art College」を開校。
同年、「第1回・野口英世アフリカ賞」の授賞式および記念晩餐会にて、天皇皇后両陛下や歴代総理大臣、アフリカ各国の大統領や国王の前で演奏。
2017年10月22日、肝細胞癌により死去。満72歳没。
次回の爆音アワーは・・・