――覚悟と言えば、それを改めて表明しているのが1曲目の「PRIDE」で。

JASMINE：はい。私、小さい頃はプライドってなんのことだかわからなかったんですよ。でも歌をやっていくうちに、自分のプライドは歌を歌うこと……JASMINEという人が自分の中にいることが自分のプライドになるなと思うようになって。それに恥じないようにちゃんと歌っていきたい、と思って書いたのがこの曲ですね。

――凛々しさを感じさせる曲になってますよね。あと「dear my friend」も、1年前のJASMINEだったら、こんな許容量を感じさせる歌詞にはならなかったんじゃないかと。

JASMINE：その通りですね。これは友達に対して思ったことを書いた曲なんですけど。昔さんざん一緒に遊んだり、悪いことしたり、ケンカしたり、笑い合ったり……苦楽を共にした友達が今、ちょっとずつ仕事に対して真剣になってる時期で。みんな頑張ってるな、すごいなぁと思って。そういう友達に向けて。

――Zeppツアーのライヴで聴いた時、グッと来て泣きそうになりましたよ。

JASMINE：あぁ……ライヴ中、超ガン見してる人とかいて、ライヴ後も反響がすごい良くて、ビックリしました。だって「dear my friend」って、思いっきり私事じゃないですか（笑）。

――いい曲っていうのは、書いた時は私事でも、普遍性をもって多くの人に届くものだから。この曲もそうやって、みんなにしっかり届いたんだと思う。

JASMINE：だとしたら、うれしいです。

――最後の「Why」もスケール感のある曲になってるし……今作はパレットのような、というのももちろんだけど、いろんな面で成長を感じさせる1枚にもなってるよね。

JASMINE：そうですね。ずっと見えなかったところがちょっとずつ見え始めてきたような、ずっと出したかった自分を少し出せたような、今まで思い描いていたものが少しずつ形になってきてるような……そんな一歩を踏み出せたアルバムだと思います。

――この『GOLD』を作ったことで、新たに見えてきた目標はありますか？

JASMINE：ずっと先の目標は昔から変わらないんですけど。私、家でCDを並べて置いていて、一列目に一番好きなアルバムを置いてあるんですよ。だから、みんなもこの『GOLD』を一列目に並べるぐらい、超好きになってくれたらいいなって。

――それが『GOLD』の目標で、ずっと先の目標というのは？

JASMINE：今のところ、私の人生計画的には（笑）、大人になって子供が生まれて、バーボンとか飲めるようになった頃、ゆったりお酒を飲みながらジャズバーで歌っていたいなっていう。でもそれは本当に先のことで、今はとにかくゴールドの光のようにギラギラ動いていきたいと思ってます。

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