アップルはケータイだけじゃない。なんとTVも!

iPhoneに話題を奪われがちの最近のアップルだが、同時に発表されたもうひとつの製品、これもまたユーザーに“ワクワク”を提供してくれる製品なのだ。
さて、その製品、「Apple TV」という。名前だけを聞くと“リンゴ型の14インチブラウン管テレビ”を想像してしまいがちだが、そうではない。14インチのテレビに“ワクワク感”はあまりない。たとえそれがテレビデオであったとしても、だ。
「Apple TV」は、テレビとiTunesの架け橋となる。つまりテレビとセットで置いておくと、テレビでiTunesを利用できるようになるというわけだ。たとえば、家のリビングでテレビを見ていたとする。で、“なんかテレビもつまんないな。音楽でも聴こうかな”と思ったとする。1000曲以上の音楽ファイルが入っている自分のパソコンは、もちろん自分の部屋。部屋に戻ればいいんだけど、今は冬。暖房をつけていない部屋に戻るのは面倒だし寒い。
そんな時に「Apple TV」だ。
これがあれば、自分のテレビから自分のパソコンのiTunesを呼び出して、テレビから操作できる。それだけではない。iTunes Storeには、音楽だけではなくアーティストのPVや(日本のiTunes Storeでは)ピクサー・アニメーション・スタジオのアニメなどが用意されている。これらを購入すれば、自宅のテレビで、しかもハイビジョン放送を見ることができるような画質のよいデジタルテレビで楽しめるのだ。
iTunes(パソコン)とテレビをつなぐということで気になることといえば、“どうやってつなぐか”ということ。長いケーブルをどんどん引っ張って・・・では部屋の中が煩雑になってしまう。「Apple TV」には無線LANが搭載。つまり、自宅が無線環境ならケーブルはいらない。部屋のどこのテレビでもいいというわけだ。もちろん、LANポートもあるので、あの太くて長いケーブルを挿入してやりたいという雄雄しい願望にもノープロブレムだ。(しかしアップル製品なので、無骨な使い方ではなくここはやっぱり無線でスマートにいってほしい。)
また、テレビと本製品との接続だが、こちらは「Apple TV」にHDMI端子や光デジタル端子などが用意されている。これらでテレビと直接、もしくはDVDデッキなどを介してつなげばいい。
もうそろそろお分かりだと思うが、この製品の恩恵を受けるにはデジタルテレビが必要になる。もちろんコンポーネント端子やアナログの音声端子で普通のテレビでもつなげるようにはなっているが、如何せんアップルはサイト上でテレビの互換性を<1080i 60/50Hz、720p 60/50Hz、576p 50Hz(PALフォーマット)、480p 60Hzの高画質または高精細ワイドスクリーンテレビ>と謳っている以上、ここはやっぱり高精細なワイドスクリーンを備えたテレビ(=デジタルテレビ)で利用するというのが筋の通し方ってやつだ。
ということで「Apple TV」を購入する際には、一緒にテレビも買おう。ちなみに「Apple TV」はApple Storeで36,800円だ。
■アップルのサイト
http://www.apple.com/jp/







